「のりたま・ゆかり・味道楽」ふりかけ不動3強の訳 長い歴史が強み、子ども時代に親しんだ味

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小売店の店頭に並ぶ、さまざまな味の「ふりかけ」(筆者撮影)
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全国各地で新米も収穫され、ごはんのおいしい季節となった。

ごはんにかけることの多い「ふりかけ」は、市場規模約520億円(富士経済の調査数値)といわれる。近年は横ばいや微減だが平成初期から約100億円上乗せされた。

一方でコメの消費量は平成年間で約24%減った。1990(平成2)年度に70.0㎏だったが2018(平成30)年度は53.5㎏となっている(数字は農林水産省の公式サイトより引用)。

「コメの消費量がここまで減る中で、ふりかけ人気は根強い」のだ。多くの家庭では3~5種類ぐらいのふりかけを常備している、と聞く。

今回は数多く出回る商品のうち、長年トップ3に君臨するブランドに焦点を当てて人気の秘密と消費者意識を探ってみた。

トップ3を譲らない「のりたま・ゆかり・味道楽」

まずは人気ランキングの5位までを紹介しよう。次の結果となっている。

「のりたま」「ゆかり」「味道楽」は多くの人にとって一度は食べたことがあるふりかけだろう。1位はのりとたまご、2位は赤しそ、3位はかつお節・のり・たまご・ごまなどを打ち出した商品。この3ブランドは長年強く、5位までも昨年の年間順位と同じだ。

どんな取り組みで消費者に支持されているのだろうか。

上位の3商品は小売店の「ゴールデンゾーン」に陳列されることも多い(筆者撮影)
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