星野リゾート代表「GoTo盛り上げ過ぎぬ方がいい」 厳しい都市部ホテルはどうすれば復活できる?
Go Toは盛り上げでなく「下支え」に
――再開の検討が進むGo Toについて、仕組みがシンプルでわかりやすく、継続できることが重要だと指摘してきました。
いま懸念しているのは、曜日や期間によって補助率を変えることだ。2020年のGo Toは事務作業が煩雑だった。突然中断となり、キャンセルの処理も事務局を含め膨大なコストがかかった。顧客に伝えることも大変で、シンプルさが大事だと思った。感染拡大につながっていると批判されないよう、シンプルな制度で長く続けるほうが、一時的に盛り上がるよりもプラスになる。
また、大手ばかりで中小に恩恵がなかったというのは間違いだ。箱根や軽井沢など東京周辺の有名な観光地は、中小でも恩恵があった。一方、飛行機での移動が必要な沖縄や、大都市圏のビジネスホテルは厳しく、効果が及ばなかった。こうした格差を是正する策なら、少々複雑でも納得感があるのではないか。
今はGo To待ちで(旅行商品の)買い控えが起きている。いつから開始するか、早く決定することが大事だ。観光産業を盛り上げるためではなく、インバウンドが回復するまで需要を下支えするべく、長く続けることが重要になる。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら