星野リゾート代表「GoTo盛り上げ過ぎぬ方がいい」

厳しい都市部ホテルはどうすれば復活できる?

星野代表は足元について、予約が戻ってきている状況と語る。「第4波、5波では感染者数が増えても大幅なキャンセルは起こらなかった。旅行にすごくリスクがあるわけではないという理解が、ホテルの対策によって広まっている」(星野代表)(撮影:今祥雄)
コロナ禍で苦境に喘ぐ観光業界だが、緊急事態宣言は9月で解除され、Go Toトラベルキャンペーンも再開の検討がなされるなど、最悪期を脱する兆しが見えてきた。
高級ホテル「星のや」などを展開する星野リゾートは、コロナ禍の早期から自動車で1~2時間程度の地域を旅行する「マイクロツーリズム」の需要開拓などを進め、出店も継続してきた。宿泊需要の本格復活には何が必要なのか。星野佳路代表に展望を聞いた。

Go Toは盛り上げでなく「下支え」に

――再開の検討が進むGo Toについて、仕組みがシンプルでわかりやすく、継続できることが重要だと指摘してきました。

いま懸念しているのは、曜日や期間によって補助率を変えることだ。2020年のGo Toは事務作業が煩雑だった。突然中断となり、キャンセルの処理も事務局を含め膨大なコストがかかった。顧客に伝えることも大変で、シンプルさが大事だと思った。感染拡大につながっていると批判されないよう、シンプルな制度で長く続けるほうが、一時的に盛り上がるよりもプラスになる。

また、大手ばかりで中小に恩恵がなかったというのは間違いだ。箱根や軽井沢など東京周辺の有名な観光地は、中小でも恩恵があった。一方、飛行機での移動が必要な沖縄や、大都市圏のビジネスホテルは厳しく、効果が及ばなかった。こうした格差を是正する策なら、少々複雑でも納得感があるのではないか。

今はGo To待ちで(旅行商品の)買い控えが起きている。いつから開始するか、早く決定することが大事だ。観光産業を盛り上げるためではなく、インバウンドが回復するまで需要を下支えするべく、長く続けることが重要になる。

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