「月収18万の男性」と見合い結婚した女性の"感性" 林業と看護師、2人が見つけた結婚の可能性

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看護学校を卒業して働いていた利佐子さんが最初の結婚をしたのは25歳のとき。友だちの紹介で知り合った2歳下の男性との間に子どもができ、「相手にも結婚自体にも乗り気じゃない」うちに結婚することになった。

「子どもの世話は楽しかったのですが、ひがみっぽくて悲観的な夫とは別れたいと毎日思っていました。彼はまだ23歳。大人になれていなかったのだと思います」

勤務先の業務内容にも不満を抱えていた前夫。やりたい仕事に就くために利佐子さんが出した学費で専門学校に通い、転職を果たした。それをきっかけにして利佐子さんは離婚を提案。36歳のときだった。

「別れてすごく気が楽になりました。サーフィンとスノーボードにハマったのは、子どもが手を離れた40代になってからです」

仕事のストレスもあり、洋服や旅行、外食などにもお金をどんどん使ってしまう浪費癖があったと利佐子さんは告白する。残業代抜きでも年収600万円ほどあるのに、一時は400万円ほどの借金があった。

「自分と同じ属性の人?」

その後、お金の使い方を見直して借金をようやく返済。ただし、貯金はほぼない。ここで仕事中に大輔さんのネット記事をたまたま目にする。利佐子さんから大輔さんへのお見合い申し込み文の一部を抜粋したい。

<香川さんの記事は、偶然お見かけしました。「なんだか私と同じ属性の人なのかな」と思って、ずっと気にかかっていました。林業をされている点も、すごく惹かれました。とても大切なお仕事だと思うからです。私がサーフィンをする海は山が整ってないときれいになりません。スノボも山が整備されていないと成り立ちません。将来、自然の中で鍼灸院という夢も、とても素敵だなと思いました。結婚相手に求めるものは「虫が苦手でないことくらいです」という言葉に「ああ、私、虫大丈夫です」と思わずひとりごとを言ってしまいました>

利佐子さんも都会から山間部への移住を検討したことがあり、月収18万円でも十分に暮らしていけることはわかっていた。「借金はないけれど貧乏です!」と明言する大輔さんを頼もしく感じるとともに「借金がないのはすごいな」と尊敬したらしい。利佐子さんにとって大事なのは年収よりも生活力なのだろう。

この内容を含む長文を大輔さんに読んでもらったうえでZoomを使った遠距離お見合いを行ったのが3月下旬。借金のことなどを事前にぶっちゃけてくれていたのがよかったと大輔さんは振り返る。

「すごく正直な人だな、と文章からわかりました。いろいろ後からわかるよりもいいです。(Zoomお見合いでの)利佐子さんの第一印象はモノの捉え方や感性がしっかりしていることです」

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