「月収18万の男性」と見合い結婚した女性の"感性" 林業と看護師、2人が見つけた結婚の可能性

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独特な表現で利佐子さんを高く評価する大輔さん。一方の利佐子さんも「この人とは会話が続く、言葉が通じる!」と直感したらしい。お互いに日本語を使っているはずなのに「言葉がいまいち通じない」と感じる相手は少なくない。特に女性から初対面の男性についての感想でよく聞く。利佐子さんと大輔さんは「属性」だけでなく「言葉」も一致したのだ。

ただし、リアルで会ったことのない2人がオンラインだけで交際するのは無理がある。実際、リアルなデートの日程と場所を調整する段階になって破局の危機が生じた。原因は大輔さんの勘違いとLINEスタンプにある。

レッドカードでまさかの退場

「土日が休みなので名古屋で会いましょうと利佐子さんに提案されて、『最初からお泊まりか! 飛ばすな~』と思ってしまったのです。私が住んでいる千葉県の田舎からでは名古屋は日帰りできないので、利佐子さんも同じだと思ってしまったんですね」

名古屋は東海地方の中でも関西寄りに位置する。利佐子さんは新幹線を使えば片道1時間ほどのところに住んでいる。土日の両方ではなく、土曜日か日曜日に日帰りでよければ会いましょう、という意味だった。

それを知らない大輔さんは「女性に恥をかかしちゃいけない!」と名古屋市内のホテルでの宿泊プランを提案。びっくりした利佐子さんは軽い気持ちでレッドカードを掲げている猫ちゃんのスタンプを大輔さんに送った。笑って日帰りデートプランに修正してくれると思ったのだろう。しかし、大輔さんは深刻に受け止めた。

「レッドカードをもらってしまったので退場しなくちゃと思いました。イエローカードならば粘ったかもしれませんが……」

ちょっといじけモードで利佐子さんとの連絡を絶った大輔さん。その報告を受けてすかさず「待った」をかけたのが、筆者と一緒に世話焼き活動「オネット(大宮ネットワーク)」をしている婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生である。交際終了を認めず、次のようなメッセージを双方に送ったのだ。

<最初のうちは、失礼なことの度合いが分からなかったり、意思疎通ですれ違ったりするのはよくあることです。相手が嫌がることは次回からしなければそれでOK。謝るべきことは謝ればいいのです。時間をおいて連絡を取ってみてください。これしきのことであきらめないで!!>

大輔さんの勘違いをマチコ先生から聞いた利佐子さんも反省した。軽い気持ちで送ったスタンプが大輔さんを傷つけてしまったようだ。

「我々の世代はLINEを多用しちゃいけないんですね(笑)。お互いに『ごめんなさい』と謝ったら関係が修復できることにも安心を覚えました」

それからは、時間を置いて長文で気持ちを伝えられるメールでの連絡に切り替えて、毎日のようにZoomでも話し、大輔さんが利佐子さんの地元を直接訪問することでリアルな初デートが実現した。そこで大輔さんは利佐子さんに改めて交際を申し込む。彼のプロフィール記事の公開からわずか1カ月後のことだ。

次ページその2週間後、プロポーズへ
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