産業リサーチ(情報サービス) 新秩序の形成へ向け、激動期に突入へ

数少ない成長産業と言われる情報サービス産業だが、現在は企業の情報化投資の延期や価格低下圧力にもさらされている。経済産業省の統計で2001年の業界売り上げは13兆7039億円、前年比18%増。それが2002年には年央からマイナス成長に転じ、急ブレーキがかかったもよう。
 成長率の鈍化は、業界の構造変化を呼ぶ。この業界の構造は俗に、ゼネコン的といわれる。IBM、日立、NEC、富士通の4大コンピュータメーカーとNTTデータ、野村総研などが「元請け」となってプロジェクトを引き受け、下請け、孫受けを指揮して完成させる。
 ところが、まず4大メーカーが、収益性の高いシステム構築事業に本格的に参入。外資系のコンサルティング会社も攻勢を強化し、準大手の富士ソフトABC、TISなどはメーカー系、流通系の子会社を買収し、地位固めに懸命だ。また中小・零細企業は中国との価格競争にあえいでいる。
 好不調の波はあっても、みんなで仲良く成長を謳歌した時代は終わった。元請企業、準大手、中小・零細の各階層で二極分化と淘汰が、本格化しつつある。

(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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