欧州でみた野々村議員、中国人、そして日本食 夏休み特別編、欧州で日本のことを考えた

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私の、昨年と今年の計半年間ばかりの欧州生活の、ですから本当に狭い視野からの感想ですが、行く先々で中国の人の観光客と巡り会わないことはまずありません。例えば10人の東洋人と会ったとすると7人が中国人、2人が韓国人で残りの1人が日本人です。

そして観光地にいる全観光客の5割以上が中国人というのはザラで、時には9割という場合も珍しくありません。スイスの山奥やバルセロナのさほど有名でない観光地、イギリスの田舎町など、ヨーロッパに居を置いているからこそ私が回れる辺ぴなところも例外ではありません。

団体としてや家族旅行、新婚旅行、個人旅行とその形はさまざまです。「旅は人を謙虚にする」という言葉がありますが、それに従うと、中国の人はどの民族よりも謙虚になる速度が速いことになります。

というのは半分本気にしていませんが、日本におりますと中国の人たちが報道などでは、政治問題などである国を攻撃することばかりに熱心になっているような印象をときに受けることがありますが、そのようにだけ捉えていると中国民族を見誤ることになりそうです。

中国の人はとても貪欲に、世界を見て歩いています。中国人口の1割の人が世界に出ても、それは日本の人口を上回るのですから、そのパワーも大変なものです。欧州を旅して、つくづくそのことに気づかされました。スターバックスとマクドナルドのないところで英語が通じないところでも、中国人観光客とタンポポとは必ず出会いました。

鮮やかなスリの手口

先日スリに遭いました。その鮮やかさに敵ながら「アッパレ」でした。ヨーロッパはスリが多いと何度も注意され、外出先ではとても用心していますが、遭遇しました。

セーヌ川を「明らかに日本からきた女性」一人で歩いていますと、「これ、貴女の指輪でしょ」と指輪を拾う真似をしたり、「署名をお願いします」といって近づいてくる若者が1時間で10人は下りません。

それに応答している隙をねらって、引ったくりされるのです。男性がロンドンの電車の座席で数人に囲まれて、公然と財布を奪われた話も直接聞いています。私が直接目撃したのは次のとおりです。夜中11時半頃、娘と日本から娘を訪ねてきた、友人、美紀ちゃん(仮名)と3人でバルセロナの地下鉄に乗りました。満員でしたので3人で立っていると、清潔な身なりの男性がその間に割り込んできて観光地図を広げ、早口で何やら尋ねるのです。

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