孤独に「負ける人」と「楽しめる人」何が違うのか 孤独は捉え方によって感じ方が変わってくる
一時的に孤独が解消されたとしても、人とわかり合えない状況、疎外感をもつ状況になると、また孤独に陥ります。孤独を受け入れ、自力でなんとかしようとする覚悟がないかぎり、寂しさは続き、依存できるものを求め続けるのです。
人の評価に頼って生きているから。
自分で自分を認められるか
"孤独恐怖症"というほど、1人になるのを恐れて、絶えず人との関わりを求め、人がいないと生きていけないというような人がいます……。どうして人がいないとそんなに寂しがるのか?と考えると、1つの答えが浮かび上がってきます。
「人の評価に頼って生きているから」
「人はどう思うか」「人が認めてくれるか」と、他人の目からの評価が生きている価値であり、それを基準に行動しているため、"1人"を楽しめないのです。
人にもよりますが、10代、20代は、いつも人と一緒にいないと気が済まなかった人も、年齢とともに1人の生活を楽しめるようになってくるものです。自分のために家庭菜園をもっておいしい料理を作ったり、自分の趣味に没頭したり、一人旅を楽しんだり。これは人からの評価がなくても、自分で自分を認めたり、喜ばせたりできるようになり、自己完結できる力を獲得したからです。
他人に依存している人は、自分の欲求を押し殺したり、逆に押しつけたりしているところがあります。人がいないと自分の行動を決められないようでは、自分も相手も疲れてしまうでしょう。
でも、「人といるのも好きだけれど、1人でもOK」と精神的自立ができている人なら、相手と対等な関係が築け、相手を思いやる気持ちももてます。そんな人は、相手にとっても負担がなく、心地いいのです。