孤独に「負ける人」と「楽しめる人」何が違うのか 孤独は捉え方によって感じ方が変わってくる
でも、最初から他人に人懐っこかったり、保育園に慣れて、そこでの楽しみが見つかったりすると、子どもはそれほど泣かなくなります。お母さんに依存せず、「ばいばーい」とにっこり笑って、自分から楽しい世界に飛び込んでいくでしょう。
大人であっても、「私は1人でも大丈夫。この世界も悪くないわ。そのうち友だちもできるでしょう」と、自分も世の中も信じることができれば孤独はさほど感じないはずです。
自分で乗り越えるか、何かに依存するか。
孤独を乗り越えられない人の特徴
人間には、孤独で辛い状況をなんとか脱しようとする力が備わっています。これが健全に機能している人は、孤独を受け止め、それを乗り越えていくための術を覚えていきます。「人とつながろう」と自分から積極的に人を求め、自分をわかってもらおうとします。自分を受け入れてもらうために、人間関係を学んでいくでしょう。また、孤独の中で自分と向き合い、何かを生み出そうとする人もいます。
そうして、人の痛みがわかるようになったり、1人でいる自信をもてたり、人といることに喜びを感じたり……という学習を経て、人間としての深みは増し、成長していきます。
ところが、ただ「寂しさをまぎらわそう」「1人にはなりたくない」と、逃げの姿勢の人は、なかなか孤独を乗り越えられません。そんな人には残念ながら、孤独の苦しみが絶えずついて回るでしょう。
無理に人に合わせたり、人の輪に形だけでも加わろうとしていたり、とりあえず物理的に、1人にならない状況をつくろうとしても、「なんだか寂しい」という気持ちを、拭い去ることはできないはずです。心がつながっている状態ではないからです。