「腸活にハマった男」が語る"便と向き合う重要性" 元サッカー日本代表が真剣に追求すること

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──鈴木さんの場合は、どういった傾向がありますか?

私の場合は、お肉を多く食べると黒っぽく赤茶のような色になります。魚や野菜中心の食事になると黄土色に近くなります。タンパク質が多いと臭いが強くなることがあります。一方でタンパク質が多くても食物繊維やビタミンがバランスよく取れているときには臭いが軽減するというか、違った臭いがします。

──色、水っぽさ、臭いを観察しつつ、自分の体調も観察して、どんな相関があるのか積み上げていけばいいのでしょうか。

それが大事だと思います。ですので、どんな便が出たのかで終わりにしないで、前日、前々日の食事を振り返ることが大事です。下痢をしたときなど、極端なときは多くの人が気にしますが、普段から振り返ってほしいです。

鈴木氏の幼少期、サッカーチームにて。一番左が鈴木氏(写真:鈴木氏提供)

── 腸活というと“腸内環境を整える”ことかなと思うのですが、そもそも“腸内環境がいい”とはどういった状態なのでしょう?

腸内環境は検査をすればわかります。ですが、検査をしないで手軽にわかるのが便なんです。まず大事なのが、回数です。

アスリートでも2日に1回が普通だと思っている人もいれば、4日に1回が正常だと思っている人もいます。僕の場合は毎日ということを大事にしています。それがバナナみたいなものかどうか。少し硬いとか少し割れがあるぐらいはいいです。でも、コロコロの便や水っぽい便の場合は、腸が悪い状態だと考えます。

──鈴木さんは、毎日バナナぐらいの量が出ているんですか?

もちろんです。例えば私の場合30センチぐらいのものが出ます。調子がいいときは50センチぐらいのものが出ます。うんちが何でできていると思いますか。こう聞くと多くの人は食べ物のカスだと答えますが、5%ほどしかありません。いちばん多いのは水分で60%。残りの35%が大事で、これが腸内細菌の死骸です。腸壁がはがれたものと言われています。

──そんなにたくさん死んでいるんですか?

腸内細菌は100兆個以上、もしかしたら1000兆個ぐらいいるかもしれないと言われています。重さにすると1~1.5キロです。それだけの生物がおなかの中にいて、絶えず栄養素を消化して、代謝して死んでいます。だから、毎日それくらいの量が出てきてもおかしくないんです。

オススメの腸活は、おなかを温めること

──鈴木さんは、おなかの調子が悪くならないように何をしていますか?

量が少ないと思ったら食物繊維を摂るなどいろいろあるとは思いますが、私自身はもともとバランスよく食べるほうなので、特別に食材を変えることはありません。

ただ、冷たいものを食べると調子が悪くなるので、必ず食後に温かい緑茶を飲んでいます。そこに梅干を入れたりします。あと、いちばんお手軽なのは腹巻きです。かっこ悪いとか、冬につけるものと思われがちですが、皆さんにもぜひやっていただきたいです。

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