「腸活にハマった男」が語る"便と向き合う重要性" 元サッカー日本代表が真剣に追求すること

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──腹巻きは、高齢の方が主に冬に使うものかと思っていました。

若い人も使ったほうがいいですし、夏にもつけたほうがいいです。直腸に直接体温計を入れて深部体温を一日中測るという実験を弊社の研究員がやっています。これによると体温は1日の中で2度ほど変化しています。夕方ころに最も高くなるのですが、腹巻きの有無で0.5度ほど変わってきます。

菌が活性化するのがだいたい37度と言われています。おなかの菌も活性化させたほうがいいので、温度を上げることは腸内細菌にとって非常にいいんです。アスリートにも腹巻きを勧めています。実践している選手に聞くと、コンディションはいいと言っています。

──思ったよりも簡単なことで、腸は整えられるんですね。

本当に簡単ですね。ただその意識があるかどうかがすごく大事です。“腸活”といっても、何をしたらいいのかまではなかなか理解されていません。皆さんに聞くと「ビフィズス菌ですか」とか「ヨーグルト食べることですよね」などの返事が来ます。これは一部正解です。やれることはもっといろいろあります。また、ビフィズス菌の何がいいのかまでは理解されていないことが多いです。そういった啓発活動をわれわれがしていかなければいけないと感じています。

皆さんのおなかの中に住んでいる腸内細菌が活性化することが大事です。いろんな働きをしてくれています。ビタミンを作ってくれたり、免疫機能に関係していたりします。腸が不健康だと体の問題をいろいろ抱える可能性があります。でも、腸活は意識したら簡単にできることなんですよと伝えていきたいです。

在宅ワークによる運動不足で腸内環境が悪化

──AuBの研究で、在宅ワークによる運動不足が腸内環境に影響しているとの結果が出たそうですが、運動もやはり大事なのでしょうか。

運動をすると代謝が上がり、体温も上がります。そうすると菌が活性化します。激しい運動である必要はありません。エレベーターを使わないで階段の昇り降りをする、ヨガ、ストレッチなどそういったレベルでいいです。まずは簡単なものを少しずつ取り入れ、もう少し体を動かしたいと思ったら、次のステップへ進んでもらえばいいと思います。

──その程度の運動でも、お便りに差が出てきますか?

出てきます。おなかに住んでいる菌たちにいい環境を与えてあげれば、しっかり働いてくれます。会社に置き換えると、いろんな仕事ができる人材がいたほうがいい。つまり多様性があったほうがいいことになります。そのためには、いろんな食材を食べることが大事です。

人数が多いほうが生産性は高まります。そのためには水溶性食物繊維や発酵食などの腸にいいものを入れてあげてほしい。また、寒い環境では働きたくなくなります。ですので、ちょうどいい温度にしてあげる。そんなふうに考えてもらえればいいと思います。

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