でも、できれば、そういう人がいたからといって「ワーキングマザー」としてひとくくりに見ないでほしいなと思います。あなたの周りのワーキングマザーたちにも、いろいろなタイプがいることを発見してほしい。仕事人として優れた人もきっといるはずです。
そういう人たちを見つけて、「ああ、彼女たちも、いっしょくたにされて気の毒だわ」と思ってもらえればうれしい。きっと優れたワーキングマザーたちからは、今のあなたにも学ぶところがあるはずだし、将来の自分を重ね合わせることもできるかもしれない。あなたにもライフイベントはいつ訪れるかわからないのですから。
今ひとつなワーキングマザーたちから受ける「実害」については、組織的に解決するほうがよいでしょう。上司に「○○さんが担当業務を最後までやらないことが頻繁にあり、自分が長時間労働になっている」と伝えることは、「告げ口」「意地悪」でもなんでもありません。
その事実を踏まえて、どうフォローしていくべきか上司と一緒に考えることが大事です。そうすれば、あなた自身のもやもやは、あなたの感情ではなく組織の課題意識になるわけだし、最終的には彼女自身の成長にもつながるはずです。
ワーキングマザーたちは、制約を抱えること、少数派として目立つ存在になることで、自分の課題をつまびらかにしてしまいます。それを克服しようとする人、「仕方ない」とうそぶく人、それは個人差以外の何物でもありません。
あなたが彼女たちの中に、「いかがなものか」と思う人を見つけても不思議じゃないし、あなたは嫌な人でも心の狭い人でもありません。「イラッ」にふたをしないで、そこから学ぶこと、解決策を生み出すことができたら、きっとあなたはもっとすてきなビジネスウーマンになれます。「イラッ」は成長の源泉、と私は思います!
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