新型アクアvsノート、最旬HVコンパクトカー対決 発売直後の2代目アクアとライバルを比較する

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日産ノートのサイドビュー(写真:日産自動車)

ノートの場合、2WDのFグレードは、「インテリジェント・アラウンドモニター(上方から見たような車両の映像を映す駐車支援機能)」や「インテリジェントキー」などの一部機能が、オプションでも選べない設定だ。また、前述のナビリング機能付きプロパイロットもオプションだが、2WD、4WD共に最上級のXグレードでないと選択できない。

アクアのほうが価格帯的には若干高いが、快感ペダルや‪アドバンストパーク‬などの新しい機能をほとんどのグレードで使うことが可能だ。対するノートでは、最も注目のナビリング機能付きプロパイロットは最上級のXグレードにしかオプション設定がない。「売り」ともいえる新機能をより幅広いグレードで選択できるという意味では、アクアのほうに軍配が上がる。

このように、アクアとノートは、それぞれに違う魅力も多い。だが、ハイブリッド車である以上、WLTCモードで30.0~35.8km/Lというアクアの高い燃費性能は大きな魅力だろう。一方のノートは、先進機能と実用性を両立させた装備が光る。乗り味的にも、それぞれ違いがあるため、もし両車を選択肢とした場合は、一度試乗して、どちらがより自分の好みや使い方に合っているかを確かめたほうがいいだろう。

新型アクア登場でコンパクトカー市場はどう変わる?

新型アクアのスタイリング(写真:トヨタ自動車)

2020年12月に発売された現行のノートは、2021年度上半期(1~6月)の新車販売台数ランキングで7位(4万6879台、対前年比112.4%)と、一応は健闘している。ただし、先代のように販売台数1位となるような派手さはない。対するアクアは、まだ新型の販売数のデータはないが(2021年7月末現在)、先代モデルの同時期(2021年度上半期)における販売台数は19位(2万119台)と、こちらもモデル末期であることもあり、かつての勢いはない。

ちなみにノートは、2021年秋に上級機種「オーラ」の発売が予定されている。立体的な造形のフロントフェイス、ツイード調織物と合皮のコンビシートまたは上質な本革シートを選べる内装など、各部により洗練され存在感を持たせた仕様で、価格は261万300円~295万7900円だ。新型アクアの登場や、ノートの追加機種であるオーラに対し、市場が今後どのような反応を示し、激戦区であるコンパクトカー市場にどんな変化が起こるのか、非常に興味深い。

平塚 直樹 ライター&エディター

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ひらつか なおき / Naoki Hiratsuka

1965年、福岡県生まれ。福岡大学法学部卒業。自動車系出版社3社を渡り歩き、バイク、自動車、バス釣りなどの専門雑誌やウェブメディアの編集者を経てフリーランスに。生粋の文系ながら、近年は自動運転や自動車部品、ITなど、テクノロジー分野の取材・執筆にも挑戦。ほかにも、キャンピングカーや福祉車両など、4輪・2輪の幅広い分野の記事を手掛ける。知らない事も「聞けば分かる」の精神で、一般人目線の「分かりやすい文章」を信条に日々奮闘中。バイクと猫好き。

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