新型アクアvsノート、最旬HVコンパクトカー対決 発売直後の2代目アクアとライバルを比較する

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快感ペダル POWER+モード作動イメージ(写真:トヨタ自動車)

新型アクアには、「快感ペダル」をトヨタ初採用したことも大きなトピックスだ。これは、前述のとおり、アクセルペダルの操作だけで加速や減速のコントロールを可能とするもので、ノートなど日産のe-POWER搭載車でいうところのe-POWERドライブによく似た機能だ。アクアでは、シフトノブ橫にあるドライブモードスイッチを押し、「パワープラス(POWER+)」モードにすることで切り替わる。ノートの場合は、やはりシフトノブ橫の切り替えスイッチで、「スポーツ」または「エコ」モードを選べば作動する。

実際に両車に試乗し、各車の機能を比べてみた。まず、アクアの場合は「ノーマル」や「エコ」といったほかのモードに比べ、「パワープラス」モードは明らかにアクセルを踏み込んだときの加速がリニアになり、俊敏なダッシュ力を発揮する。ノートでいえば、「スポーツ」モードにしたときがやはりそうで、いずれも爽快な加速フィーリングを体感できる。

両車に違いが出るのがアクセルを戻したときだ。アクアでも、ほかのモードに比べ減速度が増すため、アクセルだけでスムーズに速度を落とすことが可能だ。アクセルとブレーキのペダル踏み替え頻度が減ることで、疲労度を軽減する点はノートと同様だ。

ワンペダル操作ではノートが一枚上手

ただし、減速度の強さはノートほどではなく、比較的ゆるやかに速度が落ちていく印象だ。いずれも停車に近い状態まで速度を落とすことは可能だが、同じ速度で走行していた場合には、アクアのほうがより手前でアクセルを離す、またはブレーキペダルを踏む必要がある。

ノートも新型になって減速の制御をよりなめらかにしたが、それでもアクアよりも減速度は高い。なお、両車とも停止時はクリープ状態になるため、信号などで完全停止するにはブレーキペダルを踏む必要がある。ノートには、ブレーキペダルを踏み続けなくても停止状態を保持する「オートブレーキホールド」機能を有する一方、アクアには設定がない。渋滞路などでの疲労度軽減という意味では、ノートのほうが優れているといえるだろう。

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