新型アクアvsノート、最旬HVコンパクトカー対決 発売直後の2代目アクアとライバルを比較する
先進の安全装備についても、両車ともに充実している。アクアは最新の「トヨタセーフティセンス(Toyota Safety Sense)」、ノートも「360°セーフティアシスト」をそれぞれ装備する。いずれも衝突被害軽減ブレーキやペダル踏み間違い時の加速抑制装置、車線逸脱抑制サポートなど多岐にわたる装備を有する。
アクアで最も注目の機能は、駐車時にアクセルやブレーキ、ハンドル操作のすべてをサポートする「トヨタチームメイト アドバンストパーク」だろう。いわゆる自動駐車に近い機能で、ヤリスで初搭載され好評を得ている機能だ。駐車が苦手なユーザーへのサポートはもちろん、高齢ドライバーなどのペダル踏み間違いによる事故防止にも貢献する。
このシステムが特に優れているのは、駐車スペースに枠線がない場所でも、メモリー機能で駐車位置を車両に記憶させれば、次回からはほぼ自動で駐車できる点だ。アクアでは、さらに従来の前後進行方向に加え側方の静止物も検知対象とし、警報とブレーキ制御で接触回避を支援する「パーキングサポートブレーキ」も採用。より幅広いシーンでの駐車支援を可能としている。
高速道路での追従走行は日産のプロパイロット有利
ノートには、アクアのような自動駐車に近い機能はない。だが、一方で高速道路などにおいて設定速度の範囲内で車間距離を自動で保持しながら前車に追従する、いわゆるACC(アダプティブクルーズコントロール)機能については優位性が高い。アクアにもトヨタが「レーダークルーズコントロール」と呼ぶ機能があり、全車速追従機能付きのため、渋滞などで先行車が停止したときは自車も停止して停止状態を保持。先行車が発進したときはドライバーの操作により発進し、追従走行を再開する。
対するノートでは、日産が「プロパイロット」と呼ぶ同様の機能を有する。しかも、ノートのシステムは、ナビリング機能付きだ(最上級グレードにオプション設定)。これはナビゲーションシステムと連携することで、例えば、高速道路の制限速度が100km/hから80km/hに変わった場合などに設定速度の切り替えを自動で行うほか、カーブの大きさに応じた減速をシステムが支援する機能だ。これにより、ドライバーの操作頻度を軽減し、長距離ドライブなどでの高い快適性を実現する。
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