新型アクアvsノート、最旬HVコンパクトカー対決 発売直後の2代目アクアとライバルを比較する

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日産ノートのリアビュー(写真:日産自動車)

また、2017年から2019年までの3年連続で、国内コンパクトカーにおける販売台数1位となるなど、日産を代表する大ヒットモデルとなった。現行モデルは、2020年12月に発売された3代目で、ラインナップはハイブリッドのe-POWER仕様のみとし、アクアと同じく2WD(FF)と4WDを設定する。

2モデルのボディサイズや室内の広さを比較

新型アクアのリアビュー(写真:トヨタ自動車)

新型アクアは、ヤリスと同様、FFコンパクトカー用のプラットフォーム「TNGA(GA-B)」を採用することで、高いボディ剛性と静粛性、安定感のある走りを実現した。フロントフェイスは、先代のデザインを踏襲しながらも、グリルを大型化するとともに、外周にフレームを装備した立体的なデザインを採用している。また、リアビューは、テールゲート部が上方により丸味をもたせたデザインとなり、左右に張り出したリアフェンダーと相まって、よりボリューム感を増したフォルムとなっている。

ボディサイズは全長4050mm×全幅1695mm×全高1485~1505mm。コンパクトな車体は従来型からほぼ変えず、ホイールベースを50mm延長させた2600mmとすることで、より低く長いサイドビューを実現。また、リアシートの居住空間や荷室空間を拡大したことで、より利便性を向上させている。

一方のノートは、日産独自のVモーショングリルを採用したフェイスデザインが特徴的だ。グリルには、日本の伝統工芸である組子からインスパイアされたパターンをあしらうなどで、親しみやすさと先進性を表現したフォルムを実現する。

ボディサイズは、全長4045mm×全幅1695mm×全高1505~1520mm、ホイールベースは2580mm。全幅はアクアと同寸だが、全長は5mm短く、逆に全高は15~20mm高い。全長やホイールベースはノートのほうがやや短いが、最小回転半径はノートが4.9mに対し、アクアは4.9~5.2mで、小回りの良さはほぼ同等だ。

一方の室内、後席や荷室について両車ともにコンパクトカーとしてはかなり広い。特にアクアは、全長がノートより多少長いぶん、後席の足元スペースは新型になってより余裕を感じる。ただし、ノートは天井が高いぶん、アクアより開放感がある。また、後席シートはどちらも6:4分割式で、前方に倒せば大きな荷物を積むことができるなど、積載性も良好だ。いずれも、違いは微少で、室内の広さや使い勝手はほぼ互角といえるだろう。

新型アクアのインテリア(写真:トヨタ自動車)
日産ノートのインテリア(写真:日産自動車)
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