新型アクアvsノート、最旬HVコンパクトカー対決 発売直後の2代目アクアとライバルを比較する

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アクセサリーコンセント(AC100V・1500W/非常時給電システム付き)(写真:トヨタ自動車)

ほかにも新型アクアでは、災害時などで停電した際に、車両のバッテリーを非常用電源として使える「アクセサリーコンセント(AC100V・1500W)」と「非常時給電モード」を全車に標準装備した。プリウスやヤリスをはじめ、トヨタのハイブリッド車やプラグイン・ハイブリッド車の多くに採用されている装備だ。アクアでは、コンソールボックス背面にコンセントを設置し、電気ポットやドライヤーなどの家電製品を使うことが可能となっている。

一方、ノートにはこういった機能はない。最近は、特にゲリラ豪雨や台風などによる被害で、停電を経験するユーザーも増えてきている。災害対策にも使える自動車という需要は一定数あり、外部給電ができるモデルの需要は今後も伸びる可能性がある。特に大容量バッテリーを搭載したハイブリッド車やプラグイン・ハイブリッド車、BEV(モーターのみで走行する電気自動車)には、そういった機能を期待するユーザーも多い。こういった点にも、1997年の初代プリウス以来、20年以上もハイブリッド車を手掛けてきたトヨタには、技術の蓄積などに、一日の長があることがうかがえる。

アクアとノートの価格を比較

新型アクアの価格(税込)は、2WDが198万円~240万円、4WDが217万8000円~259万8000円だ。グレード構成には、エントリーグレードの「B」、中級グレードの「X」や「G」、最上級の「Z」といった4タイプがある。最も価格が安いのはBグレードで2WDが198万円、4WDで217万8000円だが、バッテリーにバイポーラ型ニッケル水素電池ではなくリチウムイオン電池を使用する。

新型アクアの荷室容量(写真:トヨタ自動車)

そのため、前述した快感ペダルなどの新機能は設定されていない。また、自動駐車機能の‪アドバンストパーク‬と連動し、駐車時に上方から見たような車両映像を表示するオプションの「ブラインドスポットモニター」も選択できない。Bは、価格を抑えたぶん、機能を制限した法人向けグレードだからだ。新型のさまざまな新機能を享受するには、2WD車で209万円、4WD車で228万8000円のXから上のグレードを選ぶ必要がある。

対するノートの価格(税込)は、2WD(FF)が202万9500円~218万6800円、4WDが228万8000円~244万5300円。グレード構成は2WDがエントリーグレードの「S」、スタンダードグレードの「F」、上級グレードの「X」、4WDでは「S」と「X」の2タイプを用意する。

次ページグレードや装備も含めて比較するとどちらがお買い得?
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