――1998年版と、2014年版で、東宝さんのかかわり方に違いはあるのですか?
基本的には同じです。ただ、1998年版の際は、ゴジラの造形に関するチェックがありませんでした。ゴジラを俳優として貸し出すところまでは一緒だったのですが、「この姿、形は守ってくださいね」か、「この俳優は自由に使ってください」か、という違いだと思いますね。
――今回の2014年版にはどのような評価を?
東宝・ハリウッド作品を含めて30本あるゴジラ映画の中でもトップクラスの完成度だと思っています。最新の技術を使っていますし、今までのゴジラ映画を踏襲しています。さらに原発の問題などを踏まえた物語も現代的だと思いますし、最もエキサイティングなゴジラだと思います。
ファンの望む声が大きければ復活もありえる
――2004年公開の『ゴジラ FINAL WARS』からちょうど10年が経ちました。これを機に、日本でも『ゴジラ』シリーズを復活させようという動きはあるのでしょうか?
今回のような、潤沢な予算を使った、かなり出来のいい『ゴジラ』が作られた後で、はたして通用するのか、という気持ちもあります。ただ、ファンの望む声があれば、まったくない話ではないとは思います。
――日本の『ゴジラ』シリーズは海外ではどのような評価を受けているのでしょうか?
東宝には国際部門があり、そこで日本映画の海外販売を担当しているのですが、『ゴジラ』は日本映画の中でもかなり売れる作品のひとつです。東宝だと、黒澤明作品とゴジラ作品が強いです。アメリカ向けに再編集を行った『怪獣王ゴジラ』という作品もあります。海外収入も累積したら、相当な金額になっているはずです。
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