高校生も手を染める「日給10万円」闇バイトの実態 コロナ禍でバイトが集まりやすくなっている
闇バイトは、甘い誘い文句のもと、SNS上で手軽に参加できてしまうものだが、1度手を染めてしまったが最後、支払う代償はもらう報酬よりもずっと高いものになる。
『闇バイト』危険な仕事内容一覧
ネット上に躍る『高額バイト』や『闇バイト』の文字。ただ仕事内容は特に書かれていない。もしかしたらこんな危険なことをやらされるかも……。(注・専門家への取材をもとに編集部で作成。あくまでも一例)
『オレオレ詐欺』『還付金詐欺』などで電話をかける『かけ子』、被害者から金銭やキャッシュカードを受け取る『受け子』、被害者が振り込んだ金銭を引き出す『出し子』を担う。中でも『かけ子』は騙すことがわかっていながら電話をかけるため知らなかったではすまされない。最近では新型コロナに乗じた特定給付金に関する詐欺への関与をさせられる事例も増えている。
違法薬物や拳銃、現金などを指定された場所から場所へと運ぶもの。何を運んでいるかわからなくても罪に問われる。海外などから薬物を運ぶ場合などは、国によっては死刑にあたるほどの重罪になる。
銀行口座や戸籍などの個人情報を第三者に売る、というもの。振り込め詐欺など特殊詐欺に利用されることがある。その口座や個人情報が事件に使われれば逮捕されたり、今後新しく口座を開いたり、ローンを組むのが難しくなることにも。
投資でもうかるなどの勧誘で情報商材などを販売するもの。中には騙す本人もその商品を買わされ、そのためにローンを組まされるケースも。ほかにもカニや布団などを高額で売りつける販売員をさせられることも。
被害者宅を訪れ、金品を奪取するもの。文字どおり犯罪なのだが、指示役からは募集の段階では「お金を取りに行くだけ」「被害者の不正なお金」などと言われていることも多い。そのため、罪の意識が薄く犯行に及ぶケースも。
(取材・文/堤美佳子)
警察を退職後は犯罪を防ぐため精力的に活動。サイバー犯罪捜査の経験から『スマホで子どもが騙される』(青春出版社)などネット犯罪に関わる著書も多い。
法律事務所オーセンス、第二東京弁護士会所属。検察官として殺人、詐欺、性犯罪事件に携わった。退官後、弁護士に。刑事事件のほか離婚等家事事件を担当している。
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