ちなみにCX-30もヴェゼルと同様に、4WD車の悪路走行性能が充実している。全グレードに、4輪へ状況に応じて適切な駆動力を分配する独自の「オフロード・トラクション・アシスト」を装備、悪路や滑りやすい路面などでの走行に対応する。この機構により、例えば、凹凸がある未舗装路でタイヤがスタックした際も、4輪駆動機構「i-アクティブAWD」と協調しながらタイヤの空転を抑制し、安全に脱出することを可能とする。
燃費性能に関しては、WLTCモード総合で、ヴェゼルのハイブリッド車が22.0~25.0km/L、1.5Lガソリン車が15.6~17.0km/L。CX-30は、同じくWLTCモード総合で、マイルドハイブリッドのe-SKYACTIV X搭載車が16.5~18.2km/L、2.0Lガソリン車が14.8~16.2km/L、1.8Lディーゼル車が18.4~19.2km/L。燃費については、全体的にヴェゼルのほうが高い数値となっている。
安全装備の差は少ない
安全装備についても、両車ともに充実しているといえるだろう。ヴェゼルは独自の「ホンダセンシング」を全車に標準装備する。新型では、広角カメラと高速画像処理チップの採用、前後に4つのソナーセンサーを搭載することで、先代モデル以上に機能を進化させている。後方誤発進抑制機能や近距離衝突軽減ブレーキ、オートハイビームなどを新たに追加。高速道路で先行車との車間距離を保ちながら追従走行するACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)には、渋滞追従機能も付与されている。
CX-30にも衝突被害軽減ブレーキやペダルの踏み間違い事故防止機能、危険回避ステアリングアシストなど、先進の運転支援システムが採用されている。ACCであるマツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)も、全車速追従機能付きのため、ヴェゼルと同様に渋滞時にも対応する。加えてCX-30には、「アクティブ・ドライビング・ディスプレイ」を全車に標準装備する。運転者前方のフロントガラスに速度や道路標識などを表示する、いわゆるヘッドアップディスプレイと呼ばれる機能で、運転中にメーターに視線を移す必要がないため、わき見運転などの防止に繫がる機能だ。ホンダ車でも、高級セダンの「アコード」には採用されているものの、コスト面の問題からか、ヴェゼルは新型でも不採用のままである。
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