近年、ユーザーがスマートフォンを使い、さまざまな車両操作などが行えることで、大きな注目を受けている先進のコネクテッド・サービスについても、両車ともに採用している。いずれもナビモニターが「アップル・カープレイ」や「アンドロイド・オート」に対応するため、スマートフォンと連携させ、アプリや音楽、動画などを車内で楽しむことができる。また、ヴェゼルでは、新型になってナビの地図情報を自動更新する機能が追加されたが、CX-30にも同様の機能を備える。
ほかにも、スマートフォンで離れた場所からドアの施錠などができるリモート操作や、車両の駐車位置を探す機能、事故や出先で急病になった場合の緊急通報など、いずれも両車ともに充実したサービスを提供する。
なお、ヴェゼルでは、専用の「ホンダコネクト・ディスプレー」か純正アクセサリーの「Gathers(Honda CONNECT対応)ナビゲーション」を選び、Honda Total Careプレミアムに契約する必要がある(それぞれ利用できる機能が違う)。利用料金は、新車・中古車問わず初回申込から12カ月は無料で、以降は基本パックが月額550円だ。
一方、CX-30は、車載通信機を全車に標準設定するため、全グレードで利用が可能。こちらも、マツダコネクティッドサービスへの契約が必要だが、購入車両の初度登録日より3年間は無償。4年目以降の料金は未定だが(2021年5月中旬現在)、マツダの販売店に聞いたところ、「月々800円程度になるのではないか」とのことだ。
気になる価格の違いは?
ヴェゼルの価格(税込)は、ハイブリッドのe:HEV搭載車が265万8700円~329万8900円、ガソリン車のGが227万9200円~249万9200円だ。売れ行きは好調のようで、受注予約を開始した3月からの2カ月で約2万9500台を受注。4月23日の発売ながら、2021年4月の新車販売台数ランキングでは13位(3716台・前年同月比157.7%)にランクイン。先代モデルの販売台数との合計とはいえ、同年3月の42位(1789台)から大きくジャンプアップを果たしている。
ただし、半導体不足の影響などで、納期が遅れているのがやっかいだ。ホンダによれば「5月中旬の契約で、最もオーダーが多い『e:HEV Z』で5カ月待ち、最上級の『e:HEVプレイ』に至ってはほぼ1年待ち」だと言う。他グレードは3~4カ月待ちと比較的短いが、一番の売れ筋やモデルの顔である最上位グレードの生産が遅れているのは、ホンダとってかなり頭が痛いだろう。
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