一方のCX-30は、コンパクトハッチバック車「マツダ3」に続く、マツダの新世代ラインナップ第2弾として2019年10月に登場した。先行で2.0Lガソリン車と1.8Lディーゼル車を発売、2020年1月には新世代ガソリンエンジン、2.0Lの「e-SKYACTIV X(イー・スカイアクティブ エックス)」搭載車も追加された。2020年12月には、e-SKYACTIV X搭載車の最高出力を180psから190psへ、ディーゼル車も116psから130psへアップするなどの改良を実施。2021年4月には、e-SKYACTIV X搭載車の排出ガス性能と燃費を改善する改良も施された。なお、駆動方式は、全車に2WD(FF)と4WDを用意する。
外観は、マツダ車の共通デザインテーマである「魂動デザイン」を具現化する洗練されたフォルムを採用。スポーティで都会的な雰囲気に、SUVらしさを融合したスタイルが特徴だ。そのデザインは、国内はじめ海外でも評価が高く、国際的な自動車ジャーナリストが選出する「2020ワールドカーオブザイヤー」で、メルセデス・ベンツやポルシェといった高級車を抑え、同社のマツダ3と並ぶ世界トップ3に選出されている。
なお、両車のボディサイズは、ヴェゼルが全長4330mm×全幅1790mm×全高1580~1590mm、CX-30は全長4395mm×全幅1795mm×全高1540mm。CX-30のほうが全長で65mm長く、逆に全高はヴェゼルより40~50mm低い。SUVながら、よりクーペらしい低く長いプロポーションを持つのがCX-30、背の高さでSUVらしさも強調しているのがヴェゼルだといえるだろう。
ヴェゼルとCX-30で内装の違いは?
ヴェゼルとCX-30の室内は、いずれもシンプルな構成ながら、各メーター類やナビモニターなどをドライバーが運転中に見やすい場所に設置し、各スイッチ類も可能な限り着座位置をずらすことなく手が届く位置へレイアウトしている。
ヴェゼルでは、シートの素材にレザーのような風合いを持ち、汚れなどにも強いプライムスムースとファブリックを組み合わせたコンビシートを上位グレードに設定。他グレードにはファブリック素材を採用する。明るく親しみやすい雰囲気の室内は、フロントピラーを後退させたことで、運転席からの広い前方視界を確保する。また、前出の最上級グレード「e:HEVプレイ」には、前後席のルーフに日差しの熱を低減するLow-Eガラスを採用した「パノラマルーフ」も装備し、全席で味わえる広々とした開放感も演出する。
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