学生は「就職サイト」に本当に満足しているのか

エントリーシートやOB・OG訪問対策に要望多い

就職サイトにOB・OG訪問機能を望む理由のひとつとして、「就活セクハラ」がありそうだ。

「OB・OGとのマッチングを仲介してくれたらうれしい。昨今は事件も出てきており、OB・OG面会がしにくい」(理系・その他国公立大)というコメントがあるが、「事件も出てきており」の事件とは就活セクハラを指しているのだろう。

厚労省が4月末に発表した「職場のハラスメントに関する実態調査」によれば、「就活セクハラに遭った」学生は4人に1人(2017~2019年度に大学や専門学校などを卒業し、就活やインターンシップを経験した男女1000人を対象)。

こんなにセクハラが多い背景には、訪問が個人的なものということがあるだろう。学生個人が名簿を頼りにOB・OGと連絡を取ると、1対1の関係になるからだ。就職サイトが介在すれば、OB・OG訪問の記録が残り、抑止効果が期待できそうだ。

口コミ情報がもっと知りたい

この10年間でマーケティング手法は大きく変わった。いま、消費者は食べたり飲んだり、遊んだりする商品やサービスを判断するのに公式の情報を頼りにしない。

代わりに判定基準にしているのは、口コミ情報だ。就活中の学生にも同じ傾向がある。公的な就職サイトの情報や企業の採用ホームページを読むが、それを鵜呑みにしない。「ホントのところはどうなのよ?」と知りたがる。

「内定者の裏ルートや早期選考の情報をもっと知りたい」(文系・上位私立大)

「他の学生との進捗比較」(文系・上位私立大)

「内定者とチャットで会話することができる機能」(理系・旧帝大クラス)

こういう口コミ情報は「ONE CAREER」や「楽天みん就」などで得られるが、書き込みを躊躇する学生もいる。採用人事がチェックしている可能性があるからだ。学生証や大学メールアドレスによる認証によって企業人のなりすましを防ぐサイトもあるが、学生をバイトで雇い、自社情報を集めさせることもできる。たぶん多くの企業が口コミ情報をチェックしていると思う。

「学生限定で見られるページなどがあると、内定者ももう少し情報を書きやすくなる。情報を後輩に共有するときも、もし企業の人が見ていたらと思うと億劫になってしまう」(理系・旧帝大クラス)

学生のなかには企業の実像を知るために「離職者」の意見を使っている者もいる。批判的な意見を知るためにはよい方法だと思う。

「その企業を離職した方の意見を知れる機能があればよい。今は転職サイトでの口コミを参考にしている」(文系・上位国公立大)

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