志望企業の面接に至るまでの関門は2つある。1つは適性テスト。もう1つはESだ。適性テストはWeb形式で行われることが多く、「Webテスト」と呼ばれることも多い。適性テストはいくつもの種類があるが、最も有名なのがリクルートのSPI。適性テストの代名詞として使われることがある。
就活の準備にはいろんな工程があるが、最もわかりやすいのが適性テスト対策だ。適性テストの能力試験は学力試験に近い。国語や数学、英語、一般常識などを解説した対策本も出ている。
「もっとWebテストの対策をしたい」(文系・早慶大クラス)、「SPIの攻略・解説について」(理系・その他私立大)などの声があるが、疑似試験や解説を望んでいるものと思われる。ただ就職サイトの適性テスト対策は充実しているので、コメント学生はコンテンツを十分に利用しきれていないのではないか、とも思える。
適性テストの形式には、Web受検、紙受検やテストセンター受検がある。Web受検では身代わり受検が行われる可能性があるが、紙受検やテストセンター受検では学生は出かけて行く必要があり負担が大きい。負担を嫌う学生は、一度受検したらその結果を使い回してほしいとも要望している。
「適性テストの使い回し」(文系・その他私立大)
ESでは、複数の企業に使い回す「オープンES」がある。適性テストでも同様のサービスがあってもいいと思う反面、新卒採用の基本は「個別企業への個別学生のエントリーと選考」だから「使い回し」は逸脱しているようにも感じる。
ただ、私立大学の入試では、「センター試験利用入試」という制度がある。 会場に行っていちいち受験することなく、1回のセンター試験の結果だけで合否を判定してもらうというものだ。入社試験も同じように考えたのもしれない。
OB・OG訪問に関する機能
OB・OG訪問は昔から就職活動の基本である。とくに近年はマスメディアによる“ブラック企業報道”が増えており、OB・OG訪問によって企業の労働実態を知ろうとする学生が増えている。今回の調査でも多くの学生が、就職サイトにOB・OG訪問機能を実装することを要望している。
OB・OG名簿はキャリアセンターで閲覧することができるが、コロナ禍によってキャンパスへの立ち入りが禁止されたり制限されたりする大学が多かった。自室からアクセスできる就職サイトでOB・OG訪問が可能になればとても便利だろう。
「OB・OGと連絡が取れるサービス」(文系・上位私立大)
「企業内の大学のOB・OG情報からその人たちにコンタクトを取れる機能」(理系・その他私立大)
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