「全部知っている単語」なのに英語が読めないワケ 単語さえわかれば英語は読めるという人の誤解
...the thing which(S)is(V)very important(C).
訳:「とても重要なこと」
→ whichは関係詞節の主語(S)になっている。
the books which(O)he(S)had read(V)
訳:「彼が読んでいた本」
→ whichは関係詞節の目的語(O)になっている。
...people who(S)will forgive(V)us(O).
訳:「私たちを許してくれるであろう人々」
→ whoは関係詞節の主語(S)になっている。
...the thing which(S)I think(that)is(V)very important(C).
訳:「私がとても重要だと考えること」
→ whichは関係詞節の中のI thinkに続くthat節の主語になっている
the books which(O)he said(that)he(S)had read(V).
訳:「彼が読んだと言っていた本」
→ whichはhe saidに続くthat節の目的語(O)になっている。
people who(S)we are sure(that)will forgive(V)us(O)
訳:「 私たちがきっと許してくれるだろうと思う人々」
→ whoはwe are sure に続くthat 節の主語(S)になっている。
正しい和訳は?
上記のように、結果として関係詞節の関係詞の直後に主語と思考伝達系の表現が挿入されたような形になることが多いため、関係詞節内の主語と動詞の挿入と説明している文法書もあります。
英文①(What I think is important is if this restaurant will become a hit among young people.)の構造に話を戻します。
この英文のwhat I think is important というのは、以下の構図のように、関係代名詞のwhatが(that)〔〕is importantというthat節の主語の役割も担っている構造ということになり、意味としては「私が重要だと考えること」となります。
そしてさらに、後ろのif this restaurant will become a hit among young peopleという部分がbe動詞に続いて現れる形になっていることから、「このレストランが若者のあいだでヒットするかどうか」という趣旨の、接続詞のifを用いた名詞節であるということも正しく判断できなくてはなりません。
慣れた読者にとっては、ifの名詞節はknowやaskなどの目的語として使われることが多く、主語や補語ではwhether節が好まれるというイメージがあるかもしれませんが、口語や少し砕けた文体では以下のような形もよく見られます。
訳:「彼がそのコンテストに参加するかどうかは定かではない」
まとめると、英文①の構造は以下のようになります。
これが正しく見えれば、「私が重要だと考えていることはこのレストランが若者のあいだでヒットするかどうかだ」という文意が、すんなり読み取れるのではないでしょうか。
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