投資家が注目する「社員クチコミと働き方の関係」 従業員エンゲージメントなど非財務指標に脚光

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クチコミや、従業員の会社への満足度が投資の評価材料になっています (タカス/PIXTA

投資家たちは、なぜ社員クチコミを注目するのか――。

4月27日の配信記事「『働きがいのある企業ランキング』トップ50社」では、社員クチコミを用いて算出した最新の“働きがいのある企業のランキング”を紹介した。多くの方に関心を持って頂けたようで、たくさんの方に記事をお読み頂けた。それだけ”働きがい”というものが注目されているということがわかった。

今回は、注目度が高くなっている社員クチコミが、世界のヘッジファンドからも注目されている話をしたい。

ヘッジファンドは世界中の新たなデータを探している

「あなたたちのデータを投資モデルに組み込めないか、検証させてもらえないか」

弊社OpenWorkにこんな連絡が海外の名だたるヘッジファンドから来るようになった。投資の世界で活用されているデータには、一般的に公開されている財務データと、間接的な非財務のオルタナティブ(代替)データがある。財務データは氷山の一角であり、昨今では企業の成長・衰退を予測するための新しい材料として水面下のオルタナティブデータが着目されているのである。

オルタナティブデータとは、例えば

・ホテルの予約情報を隣接する観光地の集客から予測
・SNSのビッグデータからゲームの売上を予測
・タンカーのセンサー情報から各国の物流を把握

などが挙げられる。こうした企業成長の予測につながる新たなデータを、ヘッジファンドの「データスカウト」と呼ばれるチームが世界中で探し求めているのだ。そして企業成長の予測データの1つとして今、注目をされているのが社員クチコミなのだ。

社員クチコミをはじめとした当社のデータが、将来の業績や株式パフォーマンスと相関関係があることが研究でも証明されている。

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