iPhoneで「楽天モバイル」使いこなすための裏技 通信量1GB以下なら、料金が1円もかからない

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逆に大手3キャリアやMVNOでeSIMに対応しているのはソフトバンクのワイモバイルやLINEMO、KDDIのpovoだけ。格安スマホ事業者ではIIJmioが唯一の選択肢だが、同社のeSIMは音声通話に非対応。そのため、楽天モバイルと楽天モバイル以外のキャリアでデュアルSIMにしたいなら、楽天モバイル側をeSIMにしておいたほうが選択肢は広がる。iPhone XS以降のeSIM対応機を持っている場合は、eSIMを選択したほうがいい。

物理SIMと違い、SIMカードの抜き差しはできないが、プロファイルの再発行は可能。楽天モバイルのユーザーページの「my 楽天モバイル」で、すぐに新しいプロファイルを再発行できる。再発行の手数料は無料のため、iPhoneのサブ回線として使っていたeSIMのプロファイルをiPadに移し、使い終わったらiPhoneに戻すことが可能。機種変更のときにも、同様の手続きが必要になる。SIMカードの入れ替えよりはやや手間がかかるが、物理SIMと違い、入れ替えの途中で紛失したり、破損させてしまう心配がない。

デュアルSIMを有効にすると、iPhone側ではどちらでデータ通信をするかを選択できるようになる。電波状況の悪いときに自動で回線を入れ替える設定も用意されている。また、eSIMのプロファイルは複数入れておき、使うものだけを有効にすることができる。IIJmioと楽天モバイルといった形で、安価な料金プランのeSIMを複数設定しておき、残りのデータ容量に応じて使い分けてもいいだろう。

1GB以下なら料金は0円、アプリで通話もタダ

楽天モバイルがサブ回線として魅力的なのは、1GB以下の場合、料金が1円もかからないことだ。ほかの回線でデータ通信しつつ、楽天モバイルを1GB以下に抑えれば、無料で1GB増えるようなもの。契約すれば、楽天市場で買い物した際に付与されるポイントが1%ぶんアップする特典もあるため、とりあえず契約しておくだけでもお得になる。

もちろん、よく行く場所でしっかり電波が入ることを確認できたら、そのまま楽天モバイル中心にデータ通信を使ってもいい。さすがに1GBを超えると料金はかかるが、3GB以下なら1078円、20GB以下なら2178円で、それを超えても3278円で利用できる。ahamoやpovo、LINEMOといった大手キャリアのオンライン専用プランと比較しても料金は安い。例えば、毎月1~2GB程度データ容量が足りなくなるというときに楽天モバイルに切り替えれば、データ容量を追加で購入するより、安く済ませることができる。

iPhoneの場合、設定したデータ量を超えた場合にデータ通信を止める設定がないため、1GB以下に抑えるのは少々難しいが、使用したデータ量は「設定」アプリの「モバイル通信」にある、「○○○(設定したキャリア名が入る)のモバイルデータ通信」にまとめられている。ただし、ここで表示されるデータ量はこれまでの累積のため、手動でリセットしておく必要がある。月末を過ぎたら、同じ欄の最下部にある「統計情報をリセット」をタップしておくようにしたい。使ったデータ量はmy 楽天モバイルのアプリでも見られるため、そちらを参照してもいいだろう。

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