藤野 銀行員の時はね。でも出向したら話は別。通常、出向先が一般事業法人だったりすると、当然、給料は銀行勤めの時に比べて大幅にダウンするとか?
草食投資隊のキャリアは、三者三様
渋澤 でもわれわれ草食投資隊も皆、金融ビジネスでキャリアを積み上げてきていますが、それぞれ「よくもまあ、ここまで」というくらい、キャリアパスが違いますよね。
中野 私が社内ベンチャーでセゾン投信を立ち上げ・・・・・・。
藤野 僕は一貫して運用畑なんですが、国内系から外資系2社を渡り歩いて独立。
渋澤 う~ん、僕は帰国して日本の非営利法人に入り、大学院でMBAを取得した後は外資系金融機関3社とヘッジファンド。外国債券を担当した後、日本国債の現物、先物、オプション、そして、金融先物や金利スワップ、それから為替オプション、そして株式の現物とデリバティブをやりました。
ヘッジファンドの時は急に銅の売買を命じられ、取引先や単位もわからず困りました(笑)。で、独立してオルタナティブ投資のコンサルティング会社を起ち上げ、そこからコモンズ投信の設立へと至り。その他、理事、評議員、顧問など全部で10以上のタイトルを持っているから、結局、何が本職なのか分からない(笑)。
中野 私が一番堅実ですね(笑)。
渋澤 でも、外資系から誘われたことってありませんでした?
中野 ありましたけど・・。でも、外資系って給料は高くても、すぐに首が飛ぶじゃないですか。あ、だから人気企業ランキングも国内金融機関ばかりなのか。つまり、安定していると勘違いしている人が多いのかも知れませんね。
藤野 転職もキャリアがアップすれば良いのですが、逆にダウンしている人もいますからね。
中野 ダメな転職って、あるじゃないですか。金融だと国内系⇒米国系⇒欧州某国系、みたいな。で、そこから先はどの金融機関も拾ってくれない。
藤野 ただ、ダメな転職をする人って、共通点があると思います。
渋澤 それは?
藤野 自分のことしか考えていない(笑)。ビジネスって基本はロングタームで考えるものじゃないですか。そういう人は、外資系を転々としているように見えて、実はしっかりキャリアを積み重ねています。
でも、本当に目先の、それも自分だけの損得で生きている人は、確実にはじかれていますね。外資系というと、個人プレイのカルチャーが強いと思う人も多いようなのですが、僕の経験から言うと、外資系もチームプレイですよ。だから、いくら外資系といえども、自分の利益しか考えないような人は組織に残れないのです。
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