独自体験で視野広げる「東京の個性派ホテル」3選 日本茶、アート、劇場とコンセプトは多種多様
最近、よく耳にする「ライフスタイルホテル」。これまでのホテルと何が違うのか? なんとなくわかっているようで、実際のところ曖昧だったりしませんか?
そこで東京のライフスタイルホテルの最新10軒を5回に分けてチェック。それぞれコンセプトも、ロケーションも、サービスもさまざま。正直、どこに泊まるかで“東京”の印象もガラリと変わります。これを読めば、自分にぴったりのライフスタイルホテルが見つかるはず。今回ご紹介するのは「ホテル 1899 東京」「DDD HOTEL」「浅草九倶楽部」です。
きちっとした定義はないけれど、ライフスタイルホテルとはデザイン性が高く、しっかりとしたコンセプトを持ち、地元とのつながりを大切にしているという点が共通しているようです。そしてゲスト同士や地元の住民、スタッフとのコミュニケーションの場であることが、ポイントでしょう。
今回はデザイン性を備えつつ、独自のコンセプトがしっかり立った3軒をご紹介。お茶にこだわり抜いたホテル、モダンアートのギャラリーや劇場を併設したホテル。目的がはっきりしているので、多少駅から離れていても、王道の観光地ではない場所でも、ゲストは集まってくるようです。
9階建ての館内は徹頭徹尾、お茶がテーマ
120年以上続くホテル・レストラン運営の龍名館グループが手がける3軒目にして、創業年を冠したブランド「1899」の第1号となります。
テーマは、ずばり“お茶”。デザインコンセプトの「現代的に解釈された茶屋体験」は9階建ての全館に行き届いています。
エレベーターの扉がフロントのある2階で開くと、鼻をくすぐるのは、茶香炉で焚かれたお茶の香り。
中央のカウンターでは、チェックインのみならず、茶バリエが旅の疲れをねぎらうように、茶釜からお茶をいれてくれます。