独自体験で視野広げる「東京の個性派ホテル」3選 日本茶、アート、劇場とコンセプトは多種多様

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空間デザインを手がけたのは、二俣公一(CASE-REAL)。客室は、アーチ形の窓から光が差す、ノーブルなモスグリーンでまとめられています。

客室タイプは4種類。エントリークラスの「ミニマル・ダブルルーム」は広さ14平方メートル。おすすめはダブルベッドが2台、ワークデスクも入った「スーペリアツインルーム」。中長期滞在にも快適そう。3人で利用できる部屋タイプもあります。

(左)スーペリアツインのバスルーム。タイルは手作業でひとつつずつ敷き詰めたそう/(右)敏感肌でも安心の「Aid」のバスアメニティー(写真:古関千恵子)

ハイエンドは、1室のみの「スイート」。こちらは40平方メートルの広さを確保し、リビングエリアやワークデスクもあります。バスルームにはバスタブとレインシャワーも。

ちなみにホテル名の“DDD”はデザイン・ディベロプメント・ディストネーションの頭文字だそう。今後は近隣のクリエイターとコラボした昆虫食やDJイベントも開催予定。刺激的な滞在を、ここで。

POINT
・ミニマルなデザイン
・アートに特化
・圧倒的にリーズナブル
ホテルに聞いた「ライフスタイルホテルとは?」
「自分の生活に持って帰れる経験を提供」
■DDD HOTEL
住所/東京都中央区日本橋馬喰町2-2-1
HP/https://dddhotel.jp/
予約・お問い合わせ/TEL 03-3668-0840

●ミニマルダブル8710円、スーペリアツイン1万3210円、スタンダードトリプル1万4710円、スイート3万円(朝食込み、1名料金、税込み)

日本で唯一の劇場一体型ホテル

■浅草九倶楽部

華やかさと江戸の粋、そして浅草の下町情緒漂う商店街、ひさご通りの一角に佇む「浅草九倶楽部」。

レストランと劇場の入り口は商店街に面したところに(写真:古関千恵子)

旧ワイヤードホテルから2020年夏に運営が変わり、コンセプトも新たに始動しました。

ユニークなのは、泊まるためのホテルにとどまらず、「観て、食べて、泊まって楽しむ」施設であるところ。劇場と、ホテル、レストランがひとつになった、おそらく日本で唯一の劇場一体型ホテルです。

招き猫や盆栽などをモチーフにした、和テイストのレストラン(写真:古関千恵子)

1階にレストラン「浅草九倶楽部THE SHOKUDO」、2階に劇場「浅草九劇」、3~10階がホテル。劇場の開演前には1階のレストランで前座的にパフォーマンスが開催されることも。そして開演(オンライン配信も)中は、1階のレストランで、ライブ配信を見ることができます。

レストランはホテルのゲスト、劇場の出演者、観劇に訪れた人、地元の人、みんなに開かれた場所。誰とでも垣根なく交流することができる、くつろいだ雰囲気です。それはちょうど下町のノリに似ているかもしれません。

(左)ホテルのフロント周辺には昭和の駄菓子やおもちゃコーナーが/(右)アジの干物にみそ汁、ごはん……日本のザ・朝食のラインナップ。ホテルとしてはお手頃なプライス(写真:古関千恵子)
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