独自体験で視野広げる「東京の個性派ホテル」3選 日本茶、アート、劇場とコンセプトは多種多様

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また、こちらも1階にあるキッチンスペース「nôl(ノル)」は、日本最大級の料理コンペティション「RED U-35」で、準グランプリを2度獲得した野田達也を中心に、丁寧に生産された旬の食材を用い、本来の味を引き立てる料理を適切な量で提供しています。

(左)野田シェフを中心に、クリエイティブな料理を生み出すキッチンスペース/(右)取材時に展示されていた森 靖(もり おさむ)さんの作品は高さ、幅ともに4メートル前後。巨大な作品が展示できるのも、このギャラリーの特徴(写真:古関千恵子)

2階には、気軽に立ち寄れる「Cafe & Bar abno(アブノ)」もあります。DDD HOTELが狙ったわけではないけれど、SNSで“韓国っぽいカフェ”と広まり、平日の昼間でも若い女子たちで大にぎわい。周囲のオフィス街からワークスペースとして利用している人もいるようです。「Cafe & Bar abno」ではこだわりのコーヒーを、ぜひ。デンマークとシドニーのロースターの、2種類のスペシャリティーが自慢です。

(左)おしゃれな「Cafe & Bar abno」。平日午後でも、女子でにぎわっています/(右)「Cafe & Bar abno」のカウンター席。コンセントが充実し、ワークスペースとしても有効(写真:古関千恵子)

クリエイターが集うホテルとして、「アーティスト・イン・レジデンス」も開催。アーティストやシェフなどに滞在してもらい、ここで個展や作品を制作してもらおうというもの。DDD HOTELには、なにやら、楽しげなことが詰まっています。

ロケーションはイースト東京の馬喰町駅の6番C4出口すぐ。JRや都営浅草線なども近く、浅草や秋葉原、新宿へ出るにもスムーズ。蔵前のおしゃれなカフェや雑貨店巡りに好都合の立地です。羽田からは約35分、成田からは約60分です。

ムダはそぎ落とし、触れるものは上質に

10階建て122の客室が目指したのは、“ミニマル・ラグジュアリー”。これは「本当に必要なものを、必要な分だけ。最高の品質で」を目指しています。

ゆったりとした間取りのスイート。上品な色調で落ち着きます(写真:古関千恵子)

不要なものは一切そぎ落とした室内には、テレビはありません。けれど、タブレットPCは全室に用意。そして肌に触れるアメニティーは、贅沢に良質なものを追求しています。

たとえばバスアメニティはセンシティブケアを目的に作られた新しいブランド「Aid」を採用。タオルは1802年から続くフランスの老舗リネンブランドDecamps(デキャン)の5つ星ホテルに入っているものと同等のものを用意しています。

3人まで収容できる「スタンダードトリプル」(写真:古関千恵子)

眠りにもこだわり、「フランスベッド」のベッドは、オリジナルの編み込み型コイル。日本人好みの、やや硬めの寝心地です。リネンは京都の「大東寝具」のコットン100%のすべやかな高番糸のもの。高級羽毛の寝具類に包まれて、やさしい眠りにつけそうです。

フレグランスは2階を除く全館に、ベルギーのブランド「ONNO」のディフューザーを設置。香りの記憶が滞在を色鮮やかにしてくれます。

(左)アキコアオキのオリジナル・ルームウエア。母体がファッション関連の事業をしていたのが強みに/(右)フランスのリネンブランド「Decamps」のタオル(写真:古関千恵子)
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