多様化する弁護士の「生態」、弁護士量産で成果の一方、無視できないひずみも

多様化する弁護士の「生態」、弁護士量産で成果の一方、無視できないひずみも

「何となく相談しづらい」「依頼すればいくら取られるかわからなくてコワイ」--。今でも、弁護士に対する近寄りがたいイメージは根強い。弁護士とは“現代の科挙”ともいわれる超難関の司法試験を突破した選りすぐりのエリート。それゆえに法律業務を独占できる。弁護士とは希少資源であり、「資格」というよりは「身分」だった。

だが、弁護士の世界では今、大きな地殻変動が始まっている。司法試験の合格者数はかつての年間500人程度から、今では2000人以上。そのうち司法修習を終えて裁判官と検察官になる約200人を除いて、およそ9割が弁護士登録するため、弁護士人口は10年前と比べて約7割増の2万8811人(5月1日時点)へと急増した。

この“大増員”がもたらした成果は間違いなく大きい。1990年代には全国の地方・家庭裁判所支部のうち、弁護士がゼロもしくは1人しかいない地域が3分の1以上を占めるなど、多くの地方都市が深刻な弁護士過疎の状態にあった。それが今ではほぼ解消。弁護士1人当たりの国民数も欧米諸国の水準に向け改善基調にある。


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