人生の折り返し、47歳「中年の危機」の向き合い方 映画「47歳人生のステータス」が描く悲哀と再生
優しい妻と才能あふれる子どもにも恵まれ、社会的な理想を追い求めて始めた仕事も順調。はたから見ればしあわせな人生を送っているように見えるブラッドだが、最近になって彼の心はどうにも晴れない。大学時代の友人たちは社会的に成功をおさめ、彼らへの嫉妬心と敗北感で押しつぶされそうな日々。47歳、人生の折り返し地点を迎えた自分の人生は間違っていたのか――。
6月11日より動画配信サイト「MIRAIL」「Amazon Prime Video」「U-NEXT」などでオンライン上映予定の映画『47歳 人生のステータス』は、『ムーンライト』『それでも夜は明ける』でアカデミー賞作品賞を受賞するなど、社会問題に独自の目線で切り込む作品を数多く手がけるブラッド・ピット率いるプランBエンターテインメントが製作している。
『スクール・オブ・ロック』などの脚本を手がけたマイク・ホワイト監督が、『ナイトミュージアム』をはじめとした数々のヒット作に出演してきた俳優のベン・スティラーを主演に迎え、ミッドライフ・クライシス(中年の危機)に悩める男性の悲哀と再生をユーモラスに描き出している人生賛歌だ。
成功を収めた大学時代の友人への嫉妬心と敗北感
物語の主人公は非営利団体の代表を務めているブラッド(ベン・スティラー)。彼は、優しい妻のメラニー(ジェナ・フィッシャー)と、音楽の才能がある息子のトロイ(オースティン・エイブラムス)とサクラメント郊外で穏やかな生活を送っていた。仕事も順調だ。とはいえ、やる気と希望に満ちあふれた大学生時代に思い描いていた未来図とは何か違う。そんな中、ブラッドは息子トロイの大学受験の準備のために、親子2人でボストンにわたり、息子の志望校をまわる小旅行に出かけることになる。そしてその旅を通じて、ブラッドは自分自身を見つめ直すこととなる――。
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