前回の記事「日本の高齢者は、なぜこうも『不機嫌』なのか」には、たくさんの反響の声をいただいた。以下はそのうちの一部だ。
閉塞感は加速度的に深刻化していく可能性
誰もが身近で喫緊の問題としてとらえていることが伝わってくる。実際にキレる高齢者に遭遇し、不快な思いをした経験を語る方の声が多く、この問題が幅広い年代の人々の心に影を落とし、日本社会にきしみをもたらしていることがうかがえた。問題の根は深く、少子高齢化が進む中で、この圧迫感、閉塞感は加速度的に深刻化していく可能性がある。
その背景にあるのは、世界の中でも日本の高齢者はとりわけ、幸福実感が低いということだ。日本の高齢者の「幸福観」ははたして特殊なのだろうか。そこに解決策はあるのか。幸福経済学の専門家で『幸福の計算式』の著者であるイギリス・ウォーウィック大学のニック・ポータヴィー教授に話を聞いた。


















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