日本の政治家があまりにひどすぎる「3つの理由」 ワクチン接種で考えざるをえない「深刻な問題」

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競馬である。

オークス(23日の東京競馬場第11レース、G1)。同レースは3歳牝馬のクラシック初戦である桜花賞(1600メートル)から2400メートルへと一気に伸びるから、距離適性が最も重要なファクターだと思われているが、それはまったくの間違いで、距離適性は一切無用なのである。

なぜなら、すべての馬が2400メートルは未経験であり、また興奮しやすい若い牝馬ということで、すべての馬に距離不安があるからだ。となると、前半はすべての騎手が、自分の馬が前半から飛ばさないように、抑えて競馬をする。

その結果、前半はジョギング、後半だけが競馬となる。だから、結局マイル戦と距離的なスタミナでは同等のものしか要求されないのである。どの馬にとっても最も重要で、最も懸案である結果、どの馬にとっても重要でなくなる、という大変興味深い現象が起きるのである。

結局、オークスで重要なのは気性だ。前半リラックスしてジョギングできるかどうか、競馬用語では、「かからないかどうか」がすべてだ。

オークス本命はソダシ、2番手は桜花賞上位の「あの馬」

本命はアイドルスターホース、ソダシ。血統的には距離不安の極みだが、気性的には制御が効く馬で、何の心配もない。鞍上の吉田隼人騎手は人生を賭けてこの馬に乗っているので、大丈夫だろう。競馬ブームの継続のためにも、スターホースの勝利を期待したい。

オークスの馬券予想は、したがって、ものすごく簡単で、桜花賞の着順通りを買えばよい。出てくれば、楽勝と思われた、サトノレイナスが意味不明のダービー挑戦(多分勝てない)をしたために、一気に混戦となった。

まあ、それはノイズとして、1番手はソダシなら2番手は桜花賞3着だったファインルージュ。こちらは、母親が短距離馬中の短距離馬で、自身も1200メートルでデビューしたため、人気がないが、むしろ馬券的にはチャンス。距離適性は無視してこれを2番手に。

桜花賞4着のアカイトリノムスメはこれら2頭に比べれば距離適性はありそうだが、桜花賞では4着だったので無視。距離というなら、徹底して長距離血統である「メジロ血統」のクールキャット。

素晴らしいレースを期待したい。

小幡 績 慶應義塾大学大学院教授

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おばた せき / Seki Obata

株主総会やメディアでも積極的に発言する行動派経済学者。専門は行動ファイナンスとコーポレートガバナンス。1992年東京大学経済学部首席卒業、大蔵省(現・財務省)入省、1999年退職。2001~2003年一橋大学経済研究所専任講師。2003年慶應大学大学院経営管理研究学科(慶應義塾大学ビジネススクール)准教授、2023年教授。2001年ハーバード大学経済学博士(Ph.D.)。著書に『アフターバブル』(東洋経済新報社)、『GPIF 世界最大の機関投資家』(同)、『すべての経済はバブルに通じる』(光文社新書)、『ネット株の心理学』(MYCOM新書)、『株式投資 最強のサバイバル理論』(共著、洋泉社)などがある。

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