歌舞伎町で闘う「ぼったくり相談室」の大きな役割

警察の対応をも動かしたある弁護士の奮闘

「歌舞伎町ぼったくり被害相談室」を運営する弁護士の青島克行さんが目指す先とは?(撮影:尾形文繁)
この記事の画像を見る(5枚)

「飲み放題1人4000円、5人で2万円。あとは女の子に飲ませれば別途料金かかります、と言われ、納得しました。伝票を見ると、32万円の請求でした」

歌舞伎町のキャバクラやガールズバーで、ぼったくり被害に遭った人たちから寄せられた事例を、事細かに紹介しているWEBサイトがある。「歌舞伎町ぼったくり被害相談室」だ。

冒頭で紹介した文章は、こう続く。

「男性店員に、こんな料金だと聞いていないと言うと、メニューに書いてあると言われましたが、そもそもメニューなど出されませんでした」

「交番に行けば助けてもらえる、と思ったのですが、お巡りさんは『そうですか。まずは冷静になってお店の人と相談するようにして下さい』と言って、私たちを再度店側につき返しました」

これらは事例のほんの一部で、相談室のサイトには現場での生々しいやり取りが、日時・場所・手口・被害額・警察の対応などとともに、多数掲載されている。さらに、被害に遭ったときはどう対処すればいいか、法的観点からの具体的なアドバイスも載っている。運営者は弁護士の青島克行さん。なぜこのようなサイトを開くに至ったのか。

リアルタイムで困っている人から電話も…

青島さんは2013年から、新宿御苑前に弁護士事務所を構えている。浮気やDV、離婚などの相談が多かったが、2014年7月ころから一変。ぼったくり被害者からの相談が相次ぐようになったのだ。お店に高額な料金を支払ってしまい、取り戻したいという相談もあれば、リアルタイムでぼったくられようとしている客からのSOSも多かった。

「キャバクラで20万円を請求され、支払いを拒んだら外に出してもらえず、助けてほしいと店の中から電話してくる人もいました。交番に行ったけれどお巡りさんが何もしてくれないので、どうにかしてほしいとかけてくる人も多いですね。主に金・土の23時ころから深夜3時過ぎまで、一日に何件も相談があることも珍しくありませんでした」

次ページどんな手口なのか
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • 本当は怖い住宅購入
  • 非学歴エリートの熱血キャリア相談
トレンドライブラリーAD
人気の動画
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
採用担当者が嘆く「印象の悪い就活生」の共通点
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
ヤマト独走に待った!佐川・日本郵便連合の勝算
不祥事続く三菱電機、「言ったもん負け」の特異体質
不祥事続く三菱電機、「言ったもん負け」の特異体質
度数1%未満の「微アルコール」が広がる理由
度数1%未満の「微アルコール」が広がる理由
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
私大トップ校の次の戦略<br>早慶上理・MARCH・関関同立

受験生確保や偏差値で高い水準を誇る関東・関西のトップ私大13校。少子化や世界との競争といった課題に立ち向かうための「次の一手」とは。大きく揺れる受験動向や、偏差値や志願倍率と比べて就職のパフォーマンスが高い大学・学部なども検証します。

東洋経済education×ICT