5歳から育つ「メタ認知」が生きやすさを左右する

物事の「捉え方」しだいで、感情は変わるもの

子どもがネガティブなサイクルに入ってしまう前にできる声かけ(写真:Fast&Slow/PIXTA)
「なんでできないの? 」
「そうやってやる気がないからダメなんだ」
「そんなクヨクヨしないの!」
“ストレスに弱い” “自信がない” “すぐあきらめる”──。子どもにそんな様子が見られると、ついついこんな言葉をかけてしまいがち。
逆境に負けず、心の強い子どもに育てるには、いま注目のキーワードである“レジリエンス(立ち直る力、逆境を乗り越える力)”を鍛えることが必須です。そして、このレジリエンスは、子どもを批判したり、非難する言葉では育たないのです。
新著『子どもの心を強くする すごい声かけ』では、毎日の子どもへの声かけで、レジリエンスを育む秘訣が紹介されています。本稿では、同書から一部を抜粋しお届けします。

「感情は自分で選べるもの」と教える

コップに半分入っている水を見て、「半分しかない」と思う人がいる一方で、「半分もある!」と考える人もいます。同じ事象に出くわしたとき、ある人はマイナスに捉えたり、ある人はプラスに考えたりと、その捉え方は人によってさまざまです。

出来事や状況をマイナスに捉えれば不安や悲しみ、プラスに捉えれば喜びといった感情が生まれるわけです。

わが子には、自分の手にしているものに感謝できたり、物事の明るい部分に目を向けられたりする前向きな捉え方をしてほしい。親ならば、誰もがそう願うものですね。前回までの記事で、ネガティブ感情の重要性と上手な付き合い方についてお伝えしてきましたが、ここでは、そこからさらに一歩進んで、子どもたちへ「物事の捉え方しだいで、感情は変わる」「物事の捉え方は自分で決められる」ということ、さらに、「それに伴って望む行動や結果を得られる」ということに気がついてもらいましょう。そのための声かけ方法についてお伝えします。

次ページ私たちの感情を決めるのは「物事の捉え方」
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