高齢者が激増、迫る「医療危機」の実態 最期を穏やかに過ごすのは、本当に難しい
一方で、2030年までに病床利用率や平均在院日数、入院受療率を、現状より10%改善させると、右の地図のように、東京中心部とその周辺を除き、危険率を示す色は消滅する。10%改善という目標は容易ではないが、早急に医療の仕組みを変えていく必要があることは明らかだ。
また、高齢者が増えると、医療機関の数量的な面だけでなく、その目的は「治す医療」から「治し・支える医療」へ変わる。看取りまで含めた在宅医療を行う主治医の増加や、介護との連携などを加速させる必要がある。
国民皆保険や高額の自己負担回避、フリーアクセス(どの病院・診療所でも自由に診療を受けられること)を維持しながら、世界最高の平均寿命を実現したニッポンの医療。世界の歴史上、類を見ない超高齢化社会に突入したとき、何が課題となり、それはどのように乗り越えることが可能なのか。その全貌を明らかにする。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら