米名門大飛び級の脳科学者に学ぶ集中の高め方

「一点集中」だけじゃない!意識すべき4モード

入門集中、記銘集中、俯瞰集中、自在集中の4つの集中力について、私は次のように定義しています。ちなみに、「内に」は意識が自分に向いている状態、「外に」は自分の外側に向いている状態。「狭く」は意識が1つの物事に向けられている状態で、「広く」はたくさんの物事を俯瞰的に眺めているような状態をイメージしています。

①「外に、狭く」(入門集中)……一般的にイメージされる集中力

例:新しく知ることに注意を向け、仕事や勉強に打ち込んでいるモード

②「内に、狭く」(記銘集中)……1つの課題に対して思考し続けている状態で、課題解決型の集中力。また、新たに取り込んだ情報を強い記憶痕跡化(学習)に導く

例:ロダンの彫刻のように、目を閉じて考えているモード。または、過去にあったことを思い出しているモード

③「外に、広く」(俯瞰集中)……全体視して直感的に動ける

例:記憶と経験に基づき、俯瞰的、大局的に物事を捉え、感覚的に素早く判断を下す。複数の複雑な情報から直感的に、総合的な意思決定を導くモード

④「内に、広く」(自在集中)……意識を離れ、ありのままの脳が自由自在に、脳内の情報を展開させる

例:ぼーっとしているようで、無意識に近い状態で自由気ままに考えを巡らせている状態。想像したり、妄想したり、創造したりしているモード

(画像提供:KADOKAWA)

4つの集中のモードがあることを意識する

この4つの集中力はどれも必要で、私たちの生活に役立つ力です。ただ、「集中力を高めるとは何か?」を考えるとき、一般的には「外に、狭く」の入門集中のイメージが強く、それにとらわれてしまうと、あなたの脳が持つポテンシャルを十分に引き出せない可能性があります。

脳には大きく分けて、4つの集中のモードがあり、それぞれの活用法と高め方には違いがある、と。そう認識することで、あなたが求めている集中の状態を的確に導き出しやすくなり、あなたの脳が持つ可能性を広げることにつながります。

心理的安全性の重要度を理解したうえで、4つの集中のモードがあることを意識しましょう。それが意図的に集中力の幅を広げ、パフォーマンスを高め、心を豊かにするスタート地点となります。

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