「つまらない週報」書く人が知らない文章の技 企画書やプレゼンも「2つの要素を意識」で激変

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春の最新家電紹介。

☆家電芸人オススメの家電を、便利度ランキングを使って見せる

☆以下の部分が「目線」です。これでよく見る番組の形になりました。家電芸人の目線で、使いやすいものを紹介していくという構成にすることでわかりやすくなるだけでなく、情報に付加価値がつき、観る人のモチベーションが上がります。つまり、「目線」とは、“話の要点をスムーズに受け取ってもらうための「見せ方」”だと考えてください。

テレビに限らず、情報に「くくり」と「目線」がないと、話がわかりづらくなるだけでなく、相手に「話を聞きたい」と思ってもらうこともできないのです。逆に言えば、ちょっとした雑談から、企画、説明、プレゼンなどの構成に「くくり」と「目線」をつけるだけで、途端にわかりやすくなるということです。

企画書・プレゼンシーンではこう使う!

たとえば、新商品の「高機能ドライヤー」の特徴をプレゼンするシーンを例に挙げてみましょう。この場合の「くくり」は、次のようになります。

高機能ドライヤーの使いやすさと、機能を伝える

ここまでは簡単です。ただ、ここから何も考えないと、終始淡々と商品の特徴を羅列するだけの、いわゆる「説明責め」になってしまいます。そんな話は誰も聞きたいと思いません。そこで、この「くくり」に「目線」をつけてみましょう。あなたならどんな「目線」をつけますか? 私はこんな「目線」を考えました。

丸の内OL・A子さんがこの商品を初めて使ったら……。使った初日にA子さんが味わった感動を時系列でお見せします!

このドライヤーのメインユーザーである30代女性に響く機能と効果に絞って商品の特徴を紹介する内容です。そして、「○○ドライヤー初体験! A子 衝撃と感動の1日 完全密着」というタイトルをつけ、次のように時刻をガイドにすることでわかりやすく構成します。

(出典:『ありふれた言葉が武器になる 伝え方の法則』)

いかがでしょうか?

A子は架空の人物ではありますが、想定ユーザーが使ったらという「目線」を入れて、その「感動・感情」を言葉にして見せていくだけで、「訴求ポイント」が伝わりやすくなりましたよね。

商品の魅力が立体的にわかるようになったうえ、説明に動きがあるので、話を聞いたり資料を読んだりしている相手も退屈しません。

ひたすら商品説明を繰り返すよりも、「この商品で女性がどのように喜ぶのか」「お客様はこの商品に対してどのような印象を持つのか」「こうすれば消費者間で話題になる!」といったイメージを容易に描かせることができます。

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