「つまらない週報」書く人が知らない文章の技 企画書やプレゼンも「2つの要素を意識」で激変

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今週お客様から聞いたことベスト3

ランキングにすることによって、単調な報告に立体感が出るうえ、いちばん言いたいことを1位にすることで伝えたいことを強調することができます。

社員旅行なら、

グルメランキングトップ5に全部行く! 伊豆のグルメ旅

これなら、「社員旅行」にありがちな「やらされ感」を薄めることができます。さらに、訪れる飲食店をその場に着くまで秘密にしておけば、より楽しんでもらえるはずです。

忘年会も、「忘年会」という名前を使わずに

今年1年を振り返る! 「そのとき、部長が叫んだひと言」ベスト10発表会

などとして、節目節目で部長が言ったひと言をメンバーから募集し、ランキング化することで、最後まで楽しんでもらえます。

ランキングの定義はあなたの主観でOK

私自身も、このテクニックに助けてもらったことがあります。

以前、子どもの学校のPTAの役員を引き受けたことがあります。そのときの担当は「広報」。主な仕事はPTAが発行している広報誌の制作でした。誌面に入れる話題や要素は決められているものの、企画から取材、記事の作成まですべてを行わなければならない、かなり大変な作業です。

制作にあたってこれまでの記事を見返してみたのですが、これが恐ろしくつまらない。とりとめのない話に写真をつけて掲載しているだけ、という感じです。

中でも、校長先生の話を紹介するコーナーはひときわつまらないものでした。とはいえ、必ず入れなければなりません。 

なんとかしようと思った私は、こんなふうに「目線」づけしてみました。

突撃! 校長室 校長先生へ10の質問

昼間、時間のある奥様役員に取材してもらい、上がってきた校長先生のコメントを要約しながら10項目に分け、それに対応する質問をこちらで考えてランキング化したところ、他校からもものすごい反響があったことを覚えています。

このように、ランキングには、人の興味をひきつけるすごいパワーがあります。

『ありふれた言葉が武器になる 伝え方の法則』(かんき出版)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

さらに、社員旅行のような行事でも、報告書や記事のような文章でもそうですが、「第1位を知りたい!」という本能が働くため、モチベーションを落とさず最後まで聞く耳を持ってもらうことができます。

なお、真面目な方のために、ひと言申し添えておきますが、ランキングの定義はあなたの主観でかまいません。数字で序列をつけられるものなら、そうすればいいのですが、計る指標がない場合は、あなたが面白いと思ったこと、印象的だったことで順位をつければいいのです。

このテクニックを活用すれば、もう「話(文章)がつまらない」と言われることはなくなるでしょう。ぜひ、試してみてください。

本橋 亜土 番組制作会社スピンホイスト代表取締役

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もとはし あど / Ado Motohashi

大学卒業後、複数の制作会社でディレクターとして『王様のブランチ』(TBS)、『行列のできる法律相談所』『嵐にしやがれ』『しゃべくり007』(すべて日本テレビ)など、複数の人気情報・バラエティー番組を制作。プロデューサーを経て2017年に独立。テレビ業界の「伝え方の勝ちパターン」を体系化し、企業PR動画の制作業務を行っている。

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