「つまらない週報」書く人が知らない文章の技 企画書やプレゼンも「2つの要素を意識」で激変
「目線」づけを活用する際のポイントは、具体的なシーンを相手に考えさせるのではなく、こちらから提示してしまうことです。相手を説得する、商品を買ってもらう、自分を採用してもらう……。こういったシーンで力を発揮するのは、相手に効果効能を、「頭を使わせずに」イメージさせる伝え方です。
「この選択をしたら、私にはこんなメリットがある!」
これがイメージできた段階で、人は決断をします。そして、メリットが強く見えれば見えるほど気持ちが高まり、最強の決断方法「即決」が起こります。
「目線」づけの方法は、「具体的シーンをイメージさせる」ことだけではありませんが、手っ取り早く効果を生む手法として、「メリットをイメージ」させてあげれば、説明が必要なシーンで大きな武器になります。
困ったときの「ランキング形式」
この「くくり」と「目線」は、私たちの生活の多くの場面で活用することができます。なぜなら、私たちの身のまわりには「くくり」だけが決まっていて「目線」づけがされていない物事が多いからです。
たとえば、仕事の報告書。週に一度上司に提出する「週報」は、多くの場合今週訪問した取引先の名前や、取れた契約の件数などが書かれています。これは「今週あったことを書面で報告する」という「くくり」だけが決まった状態です。
こういう報告書、はっきり言ってつまらないですよね。これでは、書く側も読む側もモチベーションが上がりません。また、「くくり」だけが決まっていて「目線」づけされていないことの代表格が「社員旅行」や「忘年会」などの行事です。とくに社員旅行など、行きたくない人が多い行事の幹事を任された人は苦労することになります。
実は、これらは「目線」をつけるだけで印象がガラッと変わります。とはいえ、どうやって「目線」づけすればいいかわからないですよね。その際に便利な方法があります。それは、ランキング形式で「目線」をつけることです。こうすることで、平坦な情報の羅列を面白そうに表現することができます。
たとえば、週報ならこんなふうに「目線」づけしてみるとどうでしょう。
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