話し方が突然うまくなる秘伝「ヤッホーの法則」 30秒で好印象に!「滑舌」も解消!凄すぎる秘策

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その「とっておきの魔法」のやり方は、とても簡単です。

「山登りをして、山頂にたどりついた」という想定で、「ヤッホー」と3回叫んでみましょう。
1回目は「ド」2回目は「ミ」3回目は「ソ」の音程で。とくに音階の正確性にこだわる必要はありませんが、段階的に上げてください
③それとともに、声量も上げていきます
④発した声を放射線の弧のように飛ばし、隣の山まで届かせるイメージをもちます。
⑤3回目のヤッホーの直後にその音程と音量を保ったまま、プレゼンの第一声を発します。

たったこれだけです。つまり、

「ヤッホー」「ヤッホー」「ヤッホー」「みなさんこんにちは!」

といった具合です。

話し方が劇的に変わる「ヤッホーの法則」の実演は、こちらで詳しく見ることができます(画像:編集部作成)

この練習は、声のエネルギーとテンションを上げることが目的です。

みなさんはどうしても1回目の「ヤッホー」の低いテンションで第一声を発してしまいがちです。聴衆のエネルギーレベルは、あなたのエネルギーレベルに比例します。元気のない、張りのない声では、聴衆を魅了することはできません

もちろん本番では「ヤッホー」は心の中で唱える形になります。しかし、「何もせずにいきなり話しはじめる」のと、心の中で3回「ヤッホー」を唱え、「そのエネルギーを維持したまま話す」のでは、冒頭の印象が「劇的」に変わってくるのです。

「ヤッホー」で「『恥ずかしさ』の壁」が突破できる

この「ヤッホーの法則」がなぜ「効く」のか。それは「ただ声を大きく」「エネルギーを込めて」と言われても、どれぐらいの大きさで、どれぐらいの熱量を込めればいいかわからないわけですが、この法則だと、「ホップ・ステップ・ジャンプ」というように勢いをつけて、エネルギーを上げていけるからです。

走り幅跳びの助走や跳び箱の踏切板のように「声に弾みをつける」という感覚でしょうか。また、プレゼンなどでは、会場の最も遠くまで放物線上に声を届けてほしいわけですが、実際に「ヤッホー」と隣の山まで届かせようとする姿はイメージしやすいですよね。

「ヤッホー3回」で、「恥ずかしさ」という「重力の壁」を突破すれば、あとは、もう「無重力空間」で縦横無尽、「無敵」の話し手になれるはず。

だまされたと思って、「世界最高の話し方」スキルの1つ「ヤッホーの法則」ぜひ、お試しください!

岡本 純子 コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師

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おかもと じゅんこ / Junko Okamoto

「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティブ・スピーチコーチ&コミュニケーション・ストラテジスト。株式会社グローコム代表取締役社長。早稲田大学政経学部卒業。英ケンブリッジ大学国際関係学修士。米MIT比較メディア学元客員研究員。日本を代表する大企業や外資系のリーダー、官僚・政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング」に携わる。その「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれる。2022年、次世代リーダーのコミュ力養成を目的とした「世界最高の話し方の学校」を開校。その飛躍的な効果が話題を呼び、早くも「行列のできる学校」となっている。

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