脳神経学者が直伝「何時間でも集中が続く」方法 漫画はなぜ徹夜で読める?実は時間に限界なし
そんな凛とした状態を作り出すのに欠かせない条件が、心理的安全性が保たれていること。脳神経科学の研究では、心理的安全性が保たれているときは前頭前野がよく働き、不安や恐れを抱く心理的危険性の状態になると前頭前野の機能が低下することがわかっています。脳が安心状態にないと、人は最高の集中力を発揮することができないのです。
前頭前野は思考や創造性、集中力を司り、感情をコントロールする働きのある脳の中枢です。その機能が低下すると、集中力は落ち、思考が停滞し、感情のコントロールがうまくいかなくなります。つまり、心理的安全性を保ち、凜とした脳の状態を作り出すことが集中力を高め、持続させていくための条件となるのです。
事前にストレスの解消方法を持っておく
では、どうすれば自らの手で心理的安全性のある環境を作っていくことができるのでしょうか。禅問答のようですが、あなたの感じている不安や恐れ、ストレスに気づくことができるのはあなただけですし、真っ先に適切な対処ができるのもあなたです。
心理的安全性のある環境を確保するには、「不安だ!」「ストレスがある!」と感じ、気づいたときに対処できるよう、事前に解消方法を持っておくのが早道となります。「もし、心理的危険性を抱えたら、○○をする」と決めておきましょう。例えば、こんなイメージです。
●良いアイデアが出ず、日々に行き詰まりを感じたら……お気に入りのサウナでじっくり汗を流し、水風呂との交代浴でリラックスする
●仕事が忙しい時期、強いプレッシャーを感じ始めたら……朝、神社にお参りするようにする
●取引先のキーマンが苦手でストレスを感じているなら……訪問後に乗り切ったご褒美としてスイーツを食べる
●何が正しいのか、間違っているのか。自分の選択に迷いを感じるようになったら……学生時代の恩師を訪ねる
●仕事のこと、勉強のこと、家族のことを考えすぎて疲れていると思ったら……趣味の仲間と徹底的に趣味の話だけをする
「心理的危険性を抱えたら、○○をする」の「○○」の部分は、あなたの心が落ち着き、自制心の働く状態にしてくれる行動なら、何でもOKです。サウナや漫画は私が日々、実践している方法で、うまく気持ちが切り替わり、凜とした脳の状態が整っていきます。
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