脳神経学者が直伝「何時間でも集中が続く」方法 漫画はなぜ徹夜で読める?実は時間に限界なし

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サウナ室に入るときは、サウナでスッキリ汗とともにストレスを洗い流すイメージを持ち、漫画は心がウキウキしたり、腹から笑えたりする作品を読みます。笑うことは、脳内にβエンドルフィンという神経伝達物質を生み出し、実際に心を穏やかにしてくれます。「笑う門には凛とした心」というわけです。

あなたもぜひ、自分を健やかな気持ちにしてくれる、あなたなりの方法を探していきましょう。

楽しみに身を委ねるときは、楽しみ以外のものを頭から追い出すこと。心から信頼できる人と会うときは、その人にだけ注意を向けることがポイントです。そうして、あなたを癒やしてくれる人や物、場所の大切さを改めて認識することで「自分には不安や恐れ、ストレスを解消する方法がある」という強い記憶が残ります。すると、心理的危険性を感じる状態に陥っても、記憶を頼りに心理的安全性を作ることができるのです。

心理的安全性の手助けとなる記憶をストックする

重要なのは、日頃から心理的安全性の手助けとなる記憶を脳にストックしておくこと。その準備があれば、急に不安や恐れ、ストレスがのしかかってきたときも、うまく対処し、凜とした脳の状態をキープすることができます。言わば、心理的危険性という闇を手懐け、心理的安全性という光に意識を向けていくようなイメージです。

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物事がうまく運ぶ人は、成功の予感に光を当て、うまくいかない人は挫折の予感に注意を向けてしまいます。ネガティブな出来事を見て見ぬ振りをするのではなく、それに気づき、向き合ったうえで、うまくいく可能性に目を向けましょう。

脳がネガティブな方向に注意を向けがちになるのは前述のとおりですが、そのままでいると新しいことに挑むのを回避しがちになります。光に意識を向ける習慣をつけることが、凜とした集中状態を作っていくコツです。

逆に、闇を手懐けるテクニックなしに日々を過ごしていると、VUCA(事前に予測できない状態)の時代には、ますます負のスパイラルが強くなってしまいます。挫折の予感よりも、成功の予感に期待し、闇を手懐け、光に注意を向けていきましょう。それが心理的安全性を作ることになり、凛とした脳の状態を持続させるのです。

青砥 瑞人 脳・神経科学者、DAncing Einstein代表

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あおと みずと / Mizuto Aoto

日本の高校を中退後、渡米。米国のUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)にて神経科学を学び、2012年に飛び級卒業。帰国後、2014年にDAncing Einsteinを設立。脳×教育×ITの掛け合わせで、世界初の「NeuroEdTech」という分野を立ち上げ、多数の特許を取得。脳神経科学の最先端の知見を人材開発や教育の分野に応用するプロジェクトを多数手がける。ヒマさえあれば医学論文を読み漁る脳ヲタクでもある。

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