同じ起業をするならば、「目線」を高く持とう ラクスル・松本恭攝CEOと語る(下)

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伊佐山:だからこそ、これからの日本の起業家は目線を上げるべきだと思います。日本の中だけにいると、どうしてもドメスティックな思考や情報がベンチマークになってしまいがち。われわれが東京オフィスだけでなく、シリコンバレーにもオフィスを構えているのは、そうした目線をつねに上げておくためです。僕がシリコンバレーで「現地の人たちがどれくらいの目線で戦っているのか」を肌で感じなければ、たとえば松本さんに「日本の他社との比較で計画が前倒しになったと言っても甘いよ。世界では、同じような会社が出てきて強気の計画でものすごいスピードで伸びている」というような突っ込みができないじゃないですか。

僕らは海外本社で日本に支社があるという構造なので、シリコンバレーという場所のライブな緊張感と目線を日本に持ってこれるか――。少なくとも、われわれが出資した会社は、その緊張感と目線をぶつけて何かを感じ取ってもらうことをしていかなければならないと思っています。松本さんには、千本さんや孫(正義)さんを超えてもらわなければと思っています。

「目線を上げる」ことの重要さ

松本:「目線を上げる」というのは、本当にそのとおりだと思います。現在、日本のベンチャーは4世代目と言われていますが、これまで1~3世代の方々が築き上げてきた“ナレッジ”、周りにも少ないとはいえ10億円以上のファンディングスター起業家が友人にもいる。そこから規模感やスピード感、戦い方の刺激を受けています。とはいえ、シリコンバレーは7世代目と言われており、文字どおり「ケタ違い」。事業のつくりかたや展開の仕方が全然違う。今、私自身がやらなければならないことは、“日本の中での4世代目の起業家としての成功”ではなく、“シリコンバレーの7世代目をキャッチアップしての成功”だと思っています。

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