「日本のヒーロー」には普遍的な魅力がある 『オール・ユー・ニード・イズ・キル』ダグ・リーマン監督に聞く

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(C)2014 VILLAGE ROADSHOW FILMS(BMI)LIMITED

――監督が手がける作品はいわゆる社会派というような、社会情勢を反映した作品を多い印象があります。

僕はハリウッドではなくニューヨークに住んでいるからというのもあるね。ニューヨークにいる方が広く世界を意識することができる。もちろん首都であるワシントンD.C.に近いというのもある。すごく社会的意識を持っているのは確かだね。

今回は『オール・ユー・ニード・イズ・キル』という非常に珍しい作品に出会ったんだけど、そこにはすでに社会派的要素が含まれていた。つまり日本の文学で偉大なものには、最初から社会派的な要素が含まれているということだ。この物語には、ひとりの男が世界を変えることが出来るのか、という強力な哲学が含まれているんだ。

――次回作は決まっているんですか?

僕はすべてを映画に注ぎ込むタイプ。だから(世界を巡るPRツアーの最終地・日本を訪れたことで)今日が『オール・ユー・ニード・イズ・キル』の最終日のような気分になっている。だから週末はきっちり休んで、月曜日からまた新しいことを始めようかと思っている。今回はすごくチャレンジングな作品だったが、できあがりには自信を持っている。過去3年、このプロジェクトに関わってきたからこそ、これを越えるようなプロジェクトを見つけなくてはならないわけだが、それは大変だろうね。

――作家の故・トム・クランシーさんが監修したゲーム「Splinter Cell」映画化作品の監督候補として名前が挙がっていましたが。

確かにそれも含めていくつか進めているプロジェクトはあるんだけど、まだ具体的なことは何も決まっていないんだ。

壬生 智裕 映画ライター

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みぶ ともひろ / Tomohiro Mibu

福岡県生まれ、東京育ちの映画ライター。映像制作会社で映画、Vシネマ、CMなどの撮影現場に従事したのち、フリーランスの映画ライターに転向。近年は年間400本以上のイベント、インタビュー取材などに駆け回る毎日で、とくに国内映画祭、映画館などがライフワーク。ライターのほかに編集者としても活動しており、映画祭パンフレット、3D撮影現場のヒアリング本、フィルムアーカイブなどの書籍も手がける。

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