長瀬智也だけじゃない「芸能界引退」続出の意味

芸能人がアラフォーで「転職」に動く納得の理由

今回の長瀬さんもそうでしたが芸能人が引退発表すると、「芸能活動しながら他の仕事もすればいいのに」という声が挙がりますが、トップの座に君臨していた人はそれをよしとしません。とりわけ10代のころから懸命に走り続け、1つの仕事を追求してきた長瀬さんのような芸能人は、アラフォーという年代は「やりたかったことに挑む最後のチャンス」であり、両立は考えづらいところがあるのでしょう。

芸能人も一般人もネット中傷のリスク

芸能活動と他の活動との両立が考えづらく引退を選ぶ、もう1つの理由は、芸能人を取り巻く環境の過酷さ。ネットツールの発達によって、メディアだけでなく一般人も記者化し、芸能人の落ち着ける時間と場所が著しく減っていることが、彼らに影を落としています。

芸能人である以上、「いつどこで記事やSNSに書かれ、写真を撮られるかもしれない」というリスクがあり、しかもそれは家族にも容赦なく及ぶのが恐ろしいところ。実際、家族の素性まで書きこまれ、顔を撮られてしまう芸能人は少なくありません。また、アラフォー以降も芸能活動を続けることで、「落ちぶれた」「劣化」などの心ない声を浴びせられることも多いだけに、それを嫌がって引退する人がいるのは当然でしょう。

さらに近年、芸能人が番組やSNSなどで発したコメントに批判が殺到したり、週刊誌報道を真に受けて厳罰化を求めたりなどのケースが多発して、「かけもちなんて考えず、きっぱり引退したほうがいい」と判断するのがスタンダードになりつつあります。

「芸能人だけの話だから」と思うかもしれませんが、これらは一般のビジネスパーソンにも似たケースがあり得る話。たとえば、同業界や同じ会社の中に、成績や人事の妬み、個人的な嫌悪感、単なるストレス発散などで、誰かの足を引っ張ろうとする人が存在します。

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