堀江貴文「1億円で小型ジェット機に乗る理由」 時間が節約できて「元は取れる」という考え方
「時間」という資源の有効活用
僕は「移動費」をケチることはない。起業した直後は経費を節約するために電車移動が中心だった。「タクシー」で移動をするようになったのは、ある年長者のアドバイスがきっかけだ。
「移動はタクシーを利用しなさい。時給換算してタクシーに乗れないような稼ぎだったら、その仕事に価値はない。タクシー代をケチるような仕事はするな」といわれたのだ。
まったくそのとおりだと思う。当時の僕は、移動費を節約する代わりに、「時間」という最大の資源を無駄遣いしていた。電車に乗らずにタクシーに乗ることで、車内で仕事をこなすことができる。スマホで作業したり取材を受けたりしているのだ。
電車でもスマホやパソコンは使えるが、それ以外にも電車を避けたい理由はある。仕事をする気が萎えてしまうのだ。いろんな人が疲れ果てた顔で乗り合わせているので、仕事をこなす気持ちをキープするのが難しい。そもそも満員電車なら、スマホを見ることもできない。
時間を節約するための移動手段として、「ホンダジェット」(小型ジェット機)も購入した。費用は1億円。といっても、6人で1億円ずつ出して手に入れて、スケジュール調整するためのシステムを使ってシェアしている。
1億円と聞くと高いと思うかもしれないが、完全に「元は取れる」。時間が節約できるからだ。たとえば、購入してすぐに北海道と青森を周遊した。まずは函館でゴルフをして、その夕方に札幌へ移動してご飯を食べた。函館空港から札幌丘珠空港まで車では4時間くらいかかるが、飛行機なら20分。だからこそ可能なスケジュールだ。
次の日は利尻でムラサキウニとバフンウニの食べ比べをしてから、稚内でゴルフ。さらに、青森に行ってマグロを釣った。釣果は20キロのマグロ。東京に持って帰ってすしのイベントで使ってもらった。
定期便の飛行機とは違って、ルールに縛られず柔軟に運用できるのが大きなメリットだ。普段は仙台空港に置いてあるが、成田空港なら15分くらいで到着する。まさにタクシー感覚で使えるので本当に便利だ。
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