堀江貴文「1億円で小型ジェット機に乗る理由」 時間が節約できて「元は取れる」という考え方

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飛行機の耐用年数は長くて、一般的なジェット機で30年程度。「ホンダジェット」もそれくらいは持つはずだ。1億円で30年なら1年当たりおよそ300万円。それでプライベートジェットに乗れると考えれば、そこまで高くはないだろう。

ほかにも燃料費や諸経費はかかるが、思っているほど高くない。しかも、品質のよい機体はあまり値崩れしない。高級外車と同じようなものだ。

フェラーリの値段があまり下がらないのと一緒で、「ホンダジェット」も20年後に売ればそれなりの金額が返ってくるのだ。実はお金を持っている航空会社も、新品のジェット機を買って25年くらい使ったら、お金のないエアラインに売っている。

僕は基本的にモノを所有しないようにしているが、何か買う場合はそうした「リセールバリュー」を意識するようにしている。リセールバリューとは「再び売却するときの価値」のことだ。

けっして「すべての移動をタクシーで」「飛行機や高級外車を買いましょう」などとすすめているわけではない。みなさんには、自分のライフスタイルに合わせて、時間とモノを無駄にしないようにお金を使うことを、もっと意識してほしいと思う。

「金融リテラシー」が高くない日本

実は江戸時代までは、日本人の「金融リテラシー」の高さは世界でも有数だった。だからこそ、複雑な計算が必要な年貢システムにも対応できたし、いち早く貨幣経済にも移行できた。江戸時代には和算学者や和算家と呼ばれる人がいた。村を回って各地の寺子屋で「幾何学」と「数列」を中心に教えていたのだ。

でも、明治時代の後半から「工業化」が進んだことで、農民たちはいわゆる「サラリーマン」になっていった。お金を借りる農民や商人が減ると「複利計算」はだんだんいらなくなる。それに合わせて教育の内容も変化し、工業や化学などを重視した教え方に変わっていったのだ。

教育内容が変わったことで、みんなそれしか学ばなくなっていった。現在に目を向けると、日本人は先進国のなかでも「金融リテラシー」が低い。「投資」と「投機」、「直接金融」と「間接金融」の違いを理解している人も少ないのではないだろうか。

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