片道24時間「小笠原でワーケーション」は可能か アフターコロナの新しい働き方のヒントに

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父島と母島を結ぶのは伊豆諸島開発の「ははじま丸」。2時間ほどで母島へ(写真:江藤詩文)

母島には、公共交通期間がありません。その代わり、宿泊には送迎サービスが含まれているので、立地を気にせずに宿を選べます。

父島は、利便性を重視するなら「おがさわら丸」が入港する二見港の近くにある中心街の宿。より静けさを求めるなら、離れたエリアの宿という選択肢があります。飲食店などは送迎サービスがあるところもありますし、慣れれば村営バスも楽しいもの。レンタカーもあるので、長期ステイならクルマを借り、いくつかの宿を泊まり歩くのもおすすめです。

アフターコロナのワークスタイルに大きなヒントに

そして最後まで飽きさせないのが小笠原。帰路にもまだ名物があります。「おがさわら丸」の出港に合わせて伴走する「見送り船」から、島の人々が「いってらっしゃ~い」と口々に叫びつつ海へダイブするフェアウェルセレモニーは、若者からシニアまでデッキで号泣する人も続出する感動的なシーンですのでお見逃しなく。

小笠原を訪れること、それは都会とはまったく違う自然や人とのつながりの中に飛び込んで、それまでの仕事生活を一度リセットしてみる経験かと。そこで過ごす時間には、きっと、多くの発見があり、アフターコロナのワークスタイルにも大きなヒントを与えてくれるのではないでしょうか。あなたの仕事&生活観を変えるかもしれない小笠原でのワ―ケーション、この時期だからこそ一度検討してみてはいかがでしょう。

(文・写真/江藤詩文 取材協力/小笠原村観光局)

小笠原村観光局
HP/https://www.visitogasawara.com
江藤詩文(えとう・しふみ)/世界を旅するライター。ガストロノミーツーリズムをテーマに、世界各地を取材して各種メディアで執筆。著名なシェフをはじめ、各国でのインタビュー多数。訪れた国は60カ国以上。著書に電子書籍「ほろ酔い鉄子の世界鉄道~乗っ旅、食べ旅~」(小学館)シリーズ3巻。Instagram(@travel_foodie_tokyo)でも旅情報を発信中。
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