母島には、公共交通期間がありません。その代わり、宿泊には送迎サービスが含まれているので、立地を気にせずに宿を選べます。
父島は、利便性を重視するなら「おがさわら丸」が入港する二見港の近くにある中心街の宿。より静けさを求めるなら、離れたエリアの宿という選択肢があります。飲食店などは送迎サービスがあるところもありますし、慣れれば村営バスも楽しいもの。レンタカーもあるので、長期ステイならクルマを借り、いくつかの宿を泊まり歩くのもおすすめです。
アフターコロナのワークスタイルに大きなヒントに
そして最後まで飽きさせないのが小笠原。帰路にもまだ名物があります。「おがさわら丸」の出港に合わせて伴走する「見送り船」から、島の人々が「いってらっしゃ~い」と口々に叫びつつ海へダイブするフェアウェルセレモニーは、若者からシニアまでデッキで号泣する人も続出する感動的なシーンですのでお見逃しなく。
小笠原を訪れること、それは都会とはまったく違う自然や人とのつながりの中に飛び込んで、それまでの仕事生活を一度リセットしてみる経験かと。そこで過ごす時間には、きっと、多くの発見があり、アフターコロナのワークスタイルにも大きなヒントを与えてくれるのではないでしょうか。あなたの仕事&生活観を変えるかもしれない小笠原でのワ―ケーション、この時期だからこそ一度検討してみてはいかがでしょう。
(文・写真/江藤詩文 取材協力/小笠原村観光局)
小笠原でワーケーション(写真:江藤詩文)
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「曼荼羅COFFEE」には日替わりタルトや
焼き菓子、ヴィーガン以外のお菓子もあります
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居心地のいい店内。緑が心地いいテラス席も併設
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小笠原に初誕生したクラフトビール醸造所「PAPA’S
BREWING COMPANY」の島レモンのビール
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クラフトビールの醸造をいちから学んだ
星野雅子さんと夫の修さん
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小笠原ラムと小笠原パッションフルーツ・リキュール
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こちらは「島イタリアン」とファインワインを楽しめる
「オーベルジュ サトウ」アオウミガメの燻製生ハム仕立て
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「島鮮魚のポワレ島ポテトのカダイフ風島育ちのパッション
フルーツの香りをまとったオランデーズソースを添えて」
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「旅行者には島の魅力を島の人達にガストロノミーの
楽しさを伝えたい」とオーナーシェフ佐藤嘉恭さん
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「ホテル ホライズン」のディナーコースは明仁上皇が
天皇陛下時代にご夫妻で召し上がったメニューを再現
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ビーチフロントの「ホテル ホライズン」は、
小笠原いちのラグジュアリーリゾート
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気軽な島グルメをカジュアルに楽しめる
「チャーリーブラウン」の名物「島メカジキのステーキ」
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小笠原がアメリカ文化の影響を受けてきた歴史を感じる
古きよき時代のアメリカンダイナーをモチーフにした店内
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小笠原ラムとカルピスを使ったカクテル
「魅惑のジョンビーチ」(チャーリーブラウン)
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島の代表的な郷土料理。白身魚を漬けにして、
わさびではなく辛子で握る島寿司とウミガメの煮物
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母島のウミガメは、日比谷のグランメゾン「アピシウス」で
シグネチャーメニューのコンソメスープとして提供されてる
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「おがさわら丸」のモダンで快適な特一等室のキャビン
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「島の人たちの生活を支える、おがさわら丸の仕事を
誇りに思います」とキャプテン・高橋勇さん
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イギリス産スパークリング「ナイティンバー」のロゼを
中心に、お気に入りのあれこれを持ち込みました
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二見港からアクセスのいい父島「ハートロックヴィレッジ」
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宿をあれこれ泊まり歩くのも楽しい。
写真は母島の「クラフトインラメーフ」
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レイアウトがユニークな父島「くつろぎの宿てつ家」の
アウトドアバスルーム
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「おがさわら丸」の出港に合わせて伴走する「見送り船」。
船に向けレイを投げるとまた小笠原に戻って来られるそう
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出航した「おがさわら丸」を追いかけ、口々に「いってらっ
しゃーい」と叫びながらダイブするフェアウェルセレモニー
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江藤詩文(えとう・しふみ)/世界を旅するライター。ガストロノミーツーリズムをテーマに、世界各地を取材して各種メディアで執筆。著名なシェフをはじめ、各国でのインタビュー多数。訪れた国は60カ国以上。著書に電子書籍「ほろ酔い鉄子の世界鉄道~乗っ旅、食べ旅~」(小学館)シリーズ3巻。Instagram(
@travel_foodie_tokyo)でも旅情報を発信中。